フランクの亡命
本日はこの作品の誤字の修正や
エピソードの付け足しなどを行いたいのでこの1話のみの配信になります。
だいぶ初期設定いじりました。
申し訳ございません。
今日でだいたいストーリー決まりました。
イメリア大陸全土に、聖王国アランドブルクが魔王軍から首都を奪還したニュースとバウムッド帝国が聖うさぎ王国を強襲したが返り討ちにあったニュースが広がった。
後半のニュースを流したのは聖うさぎ王国とイメリア公国だ。負けた国に対しては人々の反応は悪い。
しかも魔王軍を殲滅する軍事物資を前線に大量に
輸出しているのが聖うさぎ王国という情報まで流されたのでイメリア公国、聖王国アランドブルク、アラルド共和国の民からの批判は凄まじい。
中にはバウムッド帝国の国旗を焼いて広場で抗議集会を開く都市まで現れた。
おまけにうさぎは愛らしい姿でもあり、
うさぎ愛好家は結構いる。
女子の敵は民意にも影響する。
バウムッド帝国以外の各諸国の新聞社はバウムッド帝国をこけおろした。
バウムッド帝国は世界から悪者扱いされたのだ。
「女神様の加護が行き届いているこのイメリア大陸でうさぎの味方をするなんて女神様への冒涜だ」
アンダルシア教皇はいくらミサを開いて女神教の教えを広めようが、それはバウムッド帝国内での事
アンダルシア教皇は大陸全土に声明を発表し、
世界に女神教の教えを思い出して欲しいと訴えた。
「イメリア大陸の有史以来女神様はイメリア大陸に勇者を誕生させて人類を救って下さいました。
それは1000年もの間変わらずです。
そんな女神様の教えに人類こそが国を統治すべきであるとあります。
どうか皆様忘れないでください。女神様の優しさを教えを!!どうか忘れないでください。
聖うさぎ王国はマウリア王国を滅ぼした事実を」
アンダルシア教皇の声明はバウムッド帝国以外の民達の怒りの炎に油を注ぐだけだった。
「ならなんで勇者は魔族全てをずっと滅ぼせてないんだい?」
「女神様の加護がありながら、強襲をかけてうさぎに負けてるっておかしくない?女神様の加護は実はないんじゃないのか?バウムッド兵には」
「インチキ教皇が!女神女神ってお前は女神様と話した事あるのかよ?出鱈目言ってるんじゃないよ」
アンダルシア教皇は困り果てたご様子で頭を掻きむしっている。
「全て桐斗が悪い!あんな化け物が居るせいで!
アンダルシアは考えた!世界の民達を黙らせる方法を!それはやはりマウリア王国奪還しかない!」
しかしこれ以上自分が前に出すぎると女神教への風当たりが強くなる。
考えに考えてアンダルシア教皇はある結論に達した
「部下達よ!元マウリア王国第二皇子フランクをバウムッド帝国に招き入れるように密書を送りなさい。フランクを旗頭に次こそはマウリアの地を奪還するのです。」
アンダルシア教皇の密書は聖王国アランドブルクのアレクサンドリアに住むフランクの元に届いた。
フランク自身王座は欲しかったはずだ。
あと少しで王の座に届くという時に弟の簒奪があり
弟から逃れてる最中に祖国をうさぎ達に取られた。
フランクは何とか今まで祖国の奪還に向けて手は尽くして来たが、それを良く思わない聖王国アランドブルクの上層部により軟禁状態にあい、上手くいっていなかった。
フランク自身もバウムッド帝国の動きは知っていたが動けないでいたのだ。
そんな中、聖王国アランドブルクは
聖都アランドブルクの魔王軍占領から聖王国軍の聖都アランドブルク奪還まで実に一年余りの間に様々な動乱の渦中にあった。
つまりフランクの見張りが疎かになったのだ。そこを突きアンダルシア教皇の暗部は密書をフランクの元に届けた。
フランクは聖王国アランドブルクに義理はない。
自分が祖国の王になる為の最善策を導き出しバウムッド帝国に亡命した。
アンダルシア教皇はこれで聖うさぎ王国を攻める大義名分と旗頭を得て更なる大軍の派兵に向けて軍を集めて練度を上げていった。
「必ずマウリア王国の復活を成し遂げる。
それが例え他国の軍だろうが使えるものは全て使う。
我は新マウリア王国の王になる」
フランクの記事はバウムッド帝国内で取り上げられて話題となった。
旧マウリア人も何とか祖国に帰りたい。
唯一の希望である王族の元に次々と支援者が集まる。
アンダルシア教皇はフランクを前面に押し出して、
旧マウリア人からの支持をも集めた。
聖うさぎ王国を攻めるシナリオも理由もある。
後は機だけだ。
桐斗が何らかのタイミングで聖うさぎ王国を離れている隙に一気に旧マウリア領を占領しようと企んでいた。
バウムッド帝国教皇暗部は桐斗の動向だけを監視する為に続々と海から聖うさぎ王国内に侵入する。
それはいくら桐斗が暗部を殺そうが変わりなく数は減らない。
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