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残念な魔女見習い ~火傷痕コンプレックスからの魔法成り上がり~  作者: かず@神戸トア
初級冒険者サラ

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ゾンビ

翌朝、地下2階に進む6人。購入した地図の上では地下1階の7割ほどの大きさであり、所々隙間があるため隠し部屋も疑わしい。


この階でも反時計回りに進みだすと、通路でゾンビ3体に遭遇する。ゾンビはリビングデッドとも呼ばれスケルトンと違い肉体があり、その肉体は腐敗が進んでいる。そのため腐臭がするし、噛みつき攻撃を受けたときには病気などを心配する必要がある。あまり接近して戦いたい相手ではない。スケルトンと違い打撃以外に斬撃も効果が無いわけではないが、既に死んでいるため下手に心臓を狙って刺しても効果は無く、頭部を狙う、四肢を切り離す等が効果的な手段となる。

そのため、余計に遠隔攻撃でなるべく倒すため、弓矢≪連射≫や≪火炎≫を多用し、接敵早々にしとめる。

「あぶなかったなぁ」

「油壷や松明を使わずに済んだのは幸い」

などと話し合う。


その後も通路や部屋でゾンビに遭遇するも、噛みつき攻撃を受けることなく無事に倒しきることができた。

最初に見つけた地図の隙間は、販売された地図が不正確なだけで、本来は隙間が無いところであり、期待していた皆は肩を落とした。


続いて扉を開けた部屋にはマミーが5体、待ち構えていた。マミーはゾンビと違い包帯を巻いたミイラが動く魔物であり、腐敗ではなく乾燥している。

「松明を試す」

とヘルムは言い、他の遠隔攻撃手段を持つメンバと並行して、油壷を投げつけて割った上で松明を投げつける。

乾燥しているという噂の通り油壷・松明が当たったマミーは燃え上がる。ただ、すぐには倒れず、巨大な松明がこちらに攻め来る恐怖となった。ゾンビと同様にマミーも足が遅く、幸いか不幸にしてか、他のマミーに燃え広がる前に、サラの≪火炎≫もありその燃えるマミーは倒れた。

残り4体はいつものように、盾の≪挑発≫を使用して周りからの攻撃で無事に倒すことができた。戦闘終了後、

「油壷と松明の組合せは、使い場所に注意ね。ごめん」

とヘルムが謝るのであった。


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