ターフルダ侯爵領魔物討伐2
各班の進捗を確認すると、やはり一番進捗が悪かったのは代官地護衛隊を中心とした班であった。日頃に代官地を見回る本業があるため戦闘力向上の訓練に時間を割くことができていないために仕方がない。
それに比べて訓練時間はあったはずなのにと悔しそうなのが第1騎士隊である。もともと帝国陸軍であった時も騎兵としての訓練も多く、ドラセム家従士団になってからも騎乗での訓練にそれなりに時間を割いていたからであろう。ヴィリアン侯爵領での魔物一掃の際にも認識されたところではあるが、あの時には他班との差が分かりにくいものであった。
もともと回復魔法なども使えて多才であった元神聖騎士団の裏部隊である第3騎士隊はドラセム家従士団になってからの期間は短いもののそれなりの成果があった。
そして、やはりダークエルフのみの班は森に慣れていることと上位魔法まで得意であることから、一番の進捗であった。
一週間程度でありあまり高ランクの魔物が居ないところであったので、近接戦における個人戦闘力が高い騎士団員はその能力を発揮する機会に恵まれにくかったのもあると思われる。
班の再編成を皆に相談しても、それなりに慣れた今のメンバのままが良いとの声が多かったので、代官地護衛隊員の交代以外はそのままとする。その日はターフルダ侯爵領の冒険者ギルドに討伐報告と、新たな討伐依頼の受領をした後は、代官地の各自の家で一泊し、皆を再度前回までの進捗のところに≪転移≫で送り届ける。
サラ達6人は、今回は奥地ではなく森の入り口で皆が一掃し終わったところを順番にドラゴンやワイバーンのブレスや自身の魔法で燃やしていく。入口から数百メートルずつを、ターフルダ侯爵領のところだけ端から端まで燃やすのである。もちろん主街道からも見えるため、通行人たちにはハリーたちが手分けして魔物討伐の一環である旨を説明していく。
一週間ごとに代官地に≪転移≫で帰還し、代官地護衛隊員だけメンバ入れ替えすることを繰り返すこと5回、1ヶ月もすると早い班ではBランク魔物が混ざるエリアになる。
それと、少し期待はしていたダンジョンの発見情報もいくつかあった。これはまたのお楽しみにしておく。




