辺境国終戦処理
ダークエルフたちの扱いに目途がついたので、終戦処理を相談することにする。
まず辺境国の入口に設営されている各国の司令官たちのもとに向かう。
「え!?ダークエルフの問題は片付いたというのですか?」
「我々の手柄は?いや、これで帰国できることの方が重要か」
「して、そのダークエルフたちの身柄はどうなっているのですか?」
この陣地にも、色々な魔物からの襲撃があったのを撃退するのに、残していたサラの従士団たちが活躍しただけでなく回復魔法や魔法回復薬を使用していたことから、ダークエルフたちの身柄はサラが確保したことに対しても、概ね了承をされることになった。
各国への送還は首都ダラムでの打ち合わせを待つように伝えて、ダラムに飛ぶ。もちろん先にコルマノン王国の宰相も連れて来てある。
「ダークエルフの件も片付いたということは、これで“終戦”ということですかな」
「そうなりますな。では、まず我々を含めて将兵を自国に送還頂けますか?終戦の会議などは一部の者だけで良いので」
「そうは言っても、大まかな報酬などの話が無いと、自国に帰還した後にそのまま解散とはいかないのは皆様も同じかと」
「はい、ごもっともです。アルメルス神国は各国の皆様のご助力のお陰で滅亡を免れたと認識しております。いったんの手付としてこちらをお納めください」
教皇はダラムの至高教団の奥に貯めこまれていた金銭、宝物の類を運び込ませる。
「派兵の規模、死傷者などの損害や消費物資の規模によるすり合わせは継続議論かと思いますが、まずはこちらで大枠のご調整を」
「魔物に襲われた村々への生活補償の分は大丈夫ですか?」
「はい。教皇家の私も含めて私腹を肥やしていた幹部から没収し、質素な国家運営に戻します」
派兵期間が延びるだけ経費はかかるため、まずは各国の軍勢を送還する。
辺境国の入口に設営した陣も引き払い、辺境都市ロージアン周辺や、ロージアンからダラムの間の村々の防衛もアルメルス神国の将兵のみでまかなうようになる。




