辺境国偵察3
翌朝に再度辺境国に≪転移≫して偵察を再開する。
昨日気になったドラゴンのドンの出身地を聞いてみる。
「ドンはどこで生まれ育ったの?」
「この奥の方」
「そこって、ドラゴンがたくさん居るの?」
「ドラゴンも強い魔物もたくさん居る」
「どうしてガーライト王国の方に出てきたの?」
「たくさん食べたいのに、縄張りの喧嘩が嫌になったから」
ドンの経緯は非常に納得感があったが、別のことにハリーが気付く。
「なぁそれって、辺境国もあまり奥に行くと魔物が強くなって危険ということだよな?」
「そうなりますね」
冷静にティアーヌが返す。
「きっとダークエルフもそんな危険な奥地に住んでいないでしょうから、ダークエルフを見つければそれ以上深追いしないようにしたら良いかと」
それを踏まえて、奥に奥に進むのはある程度でやめて、辺境国の入口にある程度近い森の中からダークエルフの集落を探すことに専念することにした。
大まかな森林、川などの地図を作成しながら飛んでまわるが、なかなか目当てのダークエルフの集落は発見できないで焦りだす。
「見つからないわね。もしかして、ティアーヌたちのエルフ村と同じように、上空から単に見るだけだと分からないように隠蔽されていたりしないのかな?」
「故郷の村と同様の隠蔽でしたら、私たちには分かると思うのですが・・・」
少し自信なさげにティアーヌが応える。
「なぁ、いったん連合軍の陣地に戻った方が良くないか?」
「そうね。中間報告に戻りながら継続探索しましょうか」
主に辺境国の入口から遠い方を中心に偵察していたので、入口に向かい始めるサラたち。翌日には連合軍に合流できると思われる辺りで、ティアーヌが皆に注意喚起する。
「見つけました!」




