従魔ドラゴン2
サラはガーライト王国の将兵を送り込んだ後は、国王アルミーノから討伐依頼の達成証明に署名を貰い、冒険者ギルドに報告する。
「つまり、1対1でSランクのドラゴンを屈服させたというのですね」
「まぁそうなりますね。国王の条件でしたので」
「では、身分証を提出ください」
金級からミスリル級へ身分証を更新されるのと、神国への援軍の交換条件だったにもかかわらずそれなりの報酬も受け取ることになった。その一部を使用して、ドラゴンが食い荒らした家畜たちの補償を依頼しておく。
そのまま従魔屋に寄り、王城に戻って従魔の手続きのため派遣を依頼する。
「今まではハリーに従魔を集めていたけど」
「いや、今回はサラの従魔にするしかないだろう?力で屈服させたんだから」
「そうよね。名前どうしようかな?」
「そこかよ。じゃあ俺が考えてやるよ。ドラゴンのドンだ」
「え、それで登録しますが、良いのですか?」
さすがに従魔屋もドラゴンの従魔手続きも初めてではあるが、そのような名前になるのにも驚きである。ただ、ドラゴン本人には特に違和感は無かったようである。
「じゃあ、ドン、これからよろしくね」
「食事は期待する」
「あ、そうか。たくさん食べそうね」
「ま、今からオークたちを相手にするのだから、しばらくは食事に困ることも無いんじゃないか?」
「ハリーの言うとおりね。じゃあ神国に向かおうか」
「少しぐらい休もうよ」
ハリーがつぶやいていると、水精霊シルビーが神国の首都ダラムに置いている連絡員のエルネットからの伝言を緊急であると話してくる。
「サラ様、首都ダラムへ急ぎお越しください。緊急事態です」
先ほどガーライト王国の将兵を送り込んだところなので、そこで何か問題発生か?と思いながら、仲間たちと≪転移≫する。ドラゴンだけは余計なトラブルになりそうなので、かなり上空に待機させることにしてある。




