ドワーフ村来賓2
翌日、宣言していたように、またアルテーラ王国の王子の暴走馬車が再度村長宅にやってくる。
村長の依頼でサラとハリーだけは立ち会うために応接で待っている。他メンバも誘われたが、奴隷であることが何かで分かってトラブルのもとになるのも面倒なため残り4人は辞退していた。サラたちもあまり希望するものでは無かったが、村長のたっての依頼であり断る理由も無かったので同席している。
「村長、依頼の短剣はできたかな?」
「はい、こちらになります」
「王子、ご確認を」
とお付きらしき者が王子に盆にのせた短剣を渡す。
「うむ、流石である。やればできるではないか」
「我々だけではできませんでした。たまたま滞在されていたこちらの方々にご支援いただきました」
「苦しくない。面をあげるが良い」
しかたないので2人とも顔を上げると、美少女のサラを見た王子がニヤつく。
「ほぉ、そなた、名前は何と申す?」
「サラでございます」
「我はダニエーレ・ロリアルド・アルテーラ、第3王子である。ふむ、気に入った。我と一緒に王城に来るが良い」
「!?・・・申し訳ございませんが、お受けできかねます」
「なに?王子のお言葉を断るというのか?」
「はい」
「ダニエーレ王子、この方々はこの王国民でもありませんので・・・」
という村長の発言も無視して、お付きの者がサラの腕を捕まえようとするので、ハリーがその前に出る。
「もしこの方々に何かあった場合には、お世話になったこの村の者たちは黙っておりませんよ」
と村長がすごむと、お付きの者はひるむが王子は納得できない。
「決闘だ!おまえたちが勝てば望みの物を与えてやろう。ただし負けた場合、王城に連れて行くぞ」




