砦巡回
また被害をたくさん出したからか、北門にもあまり攻めてこなくなったので、昼間は仮眠をとりながら夜に砦の巡回をすることにする。
3日目の夜、少し規模の大きな砦、つまりそれだけ井戸も豊富である場所で、帝国軍を見つける。井戸から汲んだ水を樽に入れて運ぶための荷馬車と一緒に来て灯りをつけているため、遠くからも見つけることができた。
灯りも、通常の火の灯りだけでなく、光魔法の≪灯り≫も混ざっているようであり、魔法使いも来ていることも分かる。
帝国軍の魔法使いであるので、悪魔教団の可能性があるため緊張感を持って近づく。
1台の荷馬車に10人ほどの兵士が来ているようであるが、そのうち黒ローブが1人である。
黒ローブを捕まえて話を聞きたいのだが、魔法使いは危険であり悩ましい。
水精霊シルビー、火精霊ヨルバ、天使マルカルロ、悪魔ストラデルの4体を召喚し、パーティーメンバと一緒に同時の魔法攻撃をすることにする。黒ローブだけ≪鈍化≫≪睡眠≫のみにして、≪睡眠≫が失敗しても≪鈍化≫だけでも、ということである。
他の兵士は即時の戦闘不能とするため、過剰なほどの魔法攻撃にしつつ、個体差による生き残りを狙い撃ちするためリリーだけは弓を構えて≪必中≫の準備をしておく。
狙い通り合図で魔法使い以外をしとめた後、眠った魔法使いを縛り上げる。装備も全て取り上げてから起こして、ストラデルに≪魅了≫をかけさせる。
≪魅了≫された魔法使いは尋問と思わずに、質問に次々と答える。
帝国軍の兵糧はどのくらい残っているのかは知らないが、水が減って来たというので汲みに来るのに護衛として付き合わされた。
攻撃魔法を扱える魔法使いは30人ほど出陣して来たはずだが、既に20人ほどに減っている。悪魔教団のメンバは残り5人で自身もそうである。≪呪詛≫を扱える者は3人ほど。8年前に≪呪詛≫を使えたであろうメンバは1~2人で自分ではない。龍の爪先という村に聞き覚えは無い。




