自信回復
アルベールとリリアナという仲間が増えたことで、店を閉める時間帯がかなり減ったことで収益はますます増えることになった。
その2人も店番と自主訓練を交代で行うことで、それぞれ増やした盾や弓の武器や習得した各種魔法の習熟を行っていて、角兎をはじめとしたEランク魔物は問題なく対処できるようになったので、ハリーかミーナの保護立ち合いのもと、王都ダンジョンも少しずつ階数を進めている。
ただ、この兄妹も少し前のミーナと同じく、自分たちがお金を稼いでいるというより足手まといになっているという劣等感が生まれていることに、リリーが気付く。
十分に急速な成長もしており、そもそも店番だけでも良いと言ったサラの言葉通りでもあるのであるが、周りとの差が大きいからであろう。自分にも覚えがあるからなおさらである。
リリーは、ミーナのときと同じように、スクロールの製作と販売により効果が見えることが一番特効薬であると想定し、まずは羊皮紙を作成するための毛皮処理を2人に教える。
戦闘訓練のためにたくさんしとめたが解体は不十分であった角兎など、毛皮処理の練習材料には事欠かないためちょうど良い。
ダンジョンがもう少し先まで行き、鉄鉱石を採掘できるようになればそれもまた貢献しているという自信につながると想定される。
幸い、新しい屋敷を調達したので店舗兼住宅側では、鍛冶や皮革の作業場所はしっかり確保できており、リリーやミーナだけでなくアルベールとリリアナが不慣れながらに作業をするスペースもある。各々がそれぞれ干したりなめしたりすることも可能である。
洗ったり乾燥させたりする際には、魔法の≪水生成≫や≪乾燥≫も有効であるが、後者はサラしかできないため、いつものリリーやミーナの作業のときと同様にサラが手すきのときにはやって貰うことにする。
結果、アルベールとリリアナの自信にもつながったが、リリーとしての自信回復にも少しは寄与する結果となった。




