契約魔法基礎
「続いても無属性魔法の一つの授業を行います。契約魔法の基礎です」
とガリレード先生が講義を再開する。
商売などでも行う契約に対して、魔法としての効果を与えるものである。
決められた約束を守らないと、罰則を強制されることになる。
魔法陣を記載した羊皮紙に契約文言を記載した上で、署名を行うと共に血を垂らすのが一般的である。
契約魔法の一つに、商業者ギルドの手形がある。高額な取引などにおいて現金の持ち歩きが不安なときなどに、現金のかわりに用いるものであり、記載された金額を商業者ギルドで換金して受け取る際に、血を垂らして受取人であることを示す必要があるものである。
奴隷契約の契約魔法も特殊であり、奴隷商人という国家が限定した使用者のみ使用できる。魔石に魔法陣を刻んだものを胸に埋め込むが、死亡したり取り出したりしたときには魔法陣が消える仕組みで、技術流出を回避している。
従魔契約も契約魔法の一つであり、主人と魔物の間で逆らえないように強制する魔法である。従魔の証を扱える従魔屋や一部の魔物使いテイマーが使う特殊な契約魔法になる。
「初級≪簡易契約≫では、守らなくても気持ち的に体調不良になる程度の拘束力になります。誰か試したい人はいますか?」
という先生に対して、契約魔法を早く習得したいサラは立候補する。
「ではサラさん、まず契約をしましょう。私が立つか座るか1回だけ指示するのに従わないと罰則があることにしましょう」
魔法陣の書かれた羊皮紙に契約条項を記載し、互いに署名した上で血を垂らす。
≪簡易契約≫
で先生が仕上げをする。
「では立っている状態で、私が座るように指示しますが、立ったままでいると体調不良になります。始めます」
サラは先生が「座るように」と言われても立ったままでいると、眩暈がしてくる。立つのがしんどくなり座ると眩暈は無くなった。
≪簡易契約≫の魔導書が配布され、この日も終了となった。




