魔術学校初授業
翌日から初授業になったが、Aクラスであるため、基礎も最低限は理解している前提で、かなり端折りながらと前置きがあっての講義となった。
霊的な存在から力を借りる魔法を、借りる対象ごとに精霊魔法、神霊魔法、悪魔魔法と呼ぶ。他者に力を借りるのではなく自分の魔力をそのまま使用する魔法を魔術と呼ぶ。これらを総称して魔法と呼ぶ。
この学校では魔術のみを対象に授業を行う。霊的な存在に力を借りるには契約をする必要があるが、契約相手を授業で用意できないからである。
また、精霊と同じように基本6属性として火風水土光闇の魔法があるが、それ以外の回復魔法や契約魔法など6属性に結びつかない魔法は無属性魔法と呼ぶ。
魔法を発動するには、基本的には自身の中にある魔力を使用することになるが、個人ごとの魔力量は異なる。ただ長時間走ったりする持久力、体力の量は個人ごとに異なるが、訓練すれば増やせるのと同様に、魔力量も増やすことができる。
剣の達人が老化により体力が減っても無駄な動きが少なくなることで、体力だけの若者に勝つことができるように、魔法の達人は同じ効果を得るのに必要な消費魔力を減らすことができる。
魔法の訓練では、魔力量の増加だけでなく、消費魔力量の減少も意識するように。
等が最初の授業であった。おそらくCクラスなどではもっと丁寧に教えるのであろうが、Aクラスでは前置き通り駆け足での授業であった。
Aクラス担任のガリレード先生の意向なのであろうか、
「座学ばかりではつまらないでしょうから、続いて実技に移ります」
と、入学試験の際にも使用した魔法訓練場という広い場所に移動する。
「簡単な自己紹介は昨日もしましたが、やはり魔法の実力が本当の自己紹介でしょう」
という先生の前振りのもと、入学試験のときのように順次6属性それぞれで一番上級の魔法を発動するように指示される。




