表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界最速のレベルアップ ~無能スキル【ダンジョン内転移】が覚醒した結果、俺だけダンジョンのルールに縛られず最強になった~  作者: 八又ナガト
第二章 ダンジョン踏破者と奪うモノ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/225

59 残るダンジョンは



「よし、明日から気合を入れてまた頑張るぞ。おー!」



 と、気合を入れたまでは良かったのだが――


「スパンがあるから無理だったわ」


 家に戻ってきた俺は、自室にてそう呟いた。


 俺がこれまで挑戦したことのあるのは、紫音ダンジョン、有川ダンジョン、夕凪ダンジョン、夢見ダンジョン、それから剣崎ダンジョンの5つ。

 そしてその全てを、今日踏破してしまったのだ。

 他のダンジョンに挑戦しようと思っても、一週間の再挑戦期間(スパン)が必要となる。



「うーん、やっぱり剣崎ダンジョンに行く前に、他のダンジョンも回っておくべきだったのかな」



 攻略はせず、幾つものダンジョンに挑戦だけしておけば、スパンを待つことなく次のダンジョンの踏破を目指すことができただろう。

 ただ、それは終わった今だから言える結果論だ。

 少なくとも剣崎ダンジョンに挑む前の俺は目的を持った上でその判断をしたのだから。


 というのも、Cランク以上のダンジョンでは初挑戦時にボーナス報酬をもらえるダンジョンが多いため、できれば入手したいと考えていた。

 さらに付け加えるなら、それらのダンジョンは攻略推奨レベルが高いところが多いため、先に剣崎ダンジョンを踏破することによって、十分なレベルアップ&Cランクダンジョンの攻略経験の獲得を図っていたのだ。


 しかし今改めて計画を練り直してみると、そうする必要はないことに気付いた。



「俺が挑戦するつもりだったCランクダンジョンで貰えるボーナス報酬は長剣だったり短剣だったりしてどれもかなり優秀なんだけど……それ以上のものを、もう手に入れたんだよな」



 もちろん、それ以上のものとは無名剣(ネームレス)のことだ。

 称号:無名の剣豪の効果も相まって、かなりのチート性能になっている。

 俺がオークジェネラルを討伐できたのも、この剣によるところが大きい。


 そのため、今の俺は刀剣類がボーナス報酬になっているダンジョンを、初挑戦時に攻略する必要がなくなったのだ。


「ただ、これで後ろ髪を引かれる思いなく、色々なダンジョンを回れるようになるぞ」


 そしたら、レベルアップと踏破の効率は格段に上がる。

 さらなる速度で成長していけるはずだ。


 となると、残る問題はこの一週間の過ごし方なのだが。


「本当は剣崎ダンジョンでひたすらレッドボア狩りでもして金を稼ぎたいところだけど、消滅しちまったからな……だからと言って、いまさらDランクダンジョンに潜ったところでレベルアップはできないだろうし、金も大して稼げない……仕方ない、久々にゆっくり休養でもするか!」


 ここ一ヵ月と少し、ほとんど休みなくダンジョンに潜り続けていた。

 たまには長めに休んでも文句は言われないだろう。


 そんなこんなで、俺は一週間の休暇を取ることにした。



 三日後。

 黒崎 零から連絡がやってきたのは、ちょうど休暇に飽きてきたタイミングだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] なるほど!初挑戦クリアの報酬目当てでしたか、納得! まあ初挑戦クリアなんてどっかしらで誰かやってそうですし調べればどんな報酬かも分かりそうですし、欲しい報酬のところ以外は先に回っておくべき…
[気になる点] 1週間のスパンがあるなら、一個を一気に攻略完了する前に、いろいろダンジョン回っておいてから、攻略始めるほうがスパンが無くなっていいのでは?行った所にいけるよね? 凛は少し脳筋さんなのか…
[一言] 零にお願い 凛がダンジョンで獲得したグッズを捌いてください。 凛で大量に売却すると不審に思われます!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ