表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界最速のレベルアップ ~無能スキル【ダンジョン内転移】が覚醒した結果、俺だけダンジョンのルールに縛られず最強になった~  作者: 八又ナガト
第二章 ダンジョン踏破者と奪うモノ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/225

56 家族の朝食

「ん~、よく寝た!」


 剣崎ダンジョンにて迷宮崩壊(ダンジョンカラプス)が発生した翌日。

 疲労が溜まっていたため、昨日はいつもより早くベッドに入った。

 おかげで今はすっきりだ。


 リビングに行くと、華が既に朝食を食べ始めていた。


「あ、おはようお兄ちゃん」

「ああ、おはよう」


 席につきテレビを見ると、朝のニュース番組がやっていた。

 ちょうど今はダンジョン特集だ。


 今日も今日とて、色々な事件について伝えている。



 他県にて新しいダンジョンが出現したため、初挑戦に参加する5000レベル以上の冒険者を募集中だとか。

 それなりに近場のBランクダンジョンで、魔物を使役できるユニークスキルを持つ優秀なテイマーが不審な死を遂げただとか。

 中でも世界ランク300位以内、すなわちレベル10万超えの中に日本人が新たに加わったというニュースは、ことさら大きく報道されていた。



 しかし、俺が何よりも注目したのは、剣崎ダンジョンにおける迷宮崩壊(ダンジョンカラプス)についてのニュースだった。


 ……そりゃ、取り上げられるよな。

 最近、ラストボスに挑んで敗北するなんてことは起きてなかったし。

 まあ、そもそも迷宮崩壊自体がめったに起きないんだけどな。

 基本的にほとんどのダンジョンは崩壊を起こさず自然消滅するし。



 報道の中では、独断でラストボスに挑んだ風見たちを非難する声もあれば、自己犠牲の精神を称賛する声もある。

 ただどちらかといえば、唯一生き残った冒険者――ニュースで名前は出ていないが、零に関する話題が多かった。

 目の前で起きている死闘を何もせずにただ見届けていた恥知らずだと、その場にいなかった奴らが好き勝手言っていた。



 ……零には悪いことをしたな。

 俺の嘘に付き合わず本当のことを話していれば、もう少し風当たりがよくなったはずだ。

 今度、何かしらの形で謝罪しておこう。

 一応、連絡先は交換したからな。


 そんなことを考えている俺の前で、華も興味深そうにニュースを見ていた。



「剣崎ダンジョンって、都心にあるダンジョンだよね。そんな近いところでこんな出来事があったなんて怖いね、お兄ちゃん」

「ん? ああ、そうだな。華も巻き込まれないように気を付けるんだぞ」

「任せて、逃げ足だけは速いんだから! あ、でもでも、それよりもお兄ちゃんがラストボスを倒せるくらい強くなって、私を守ってよ。隣町の朝倉さんとこのお子さんは、お兄ちゃんと同い年なのにもうAランクダンジョンに挑戦してるって言ってたよ? お兄ちゃんも頑張ってね!」



 いや、だから誰だよ朝倉さんって。

 ……と、言ってやりたいところだが、


 俺は不敵に笑ってみせる。


「ああ、任せろ。華の身に何かあった時、俺を呼べば必ず助けてやる」

「あ、あれ? まさかのお兄ちゃんらしくない反応? ふ、ふーん、まあそれならいいんだけどね。にしても即答だなんて、まったく、お兄ちゃんは重度のシスコンなんだから。あー、困っちゃうなー」


 おい華。

 事実でも言っていいことと悪いことがあるって学ばなかったのか?



 まあ、そんな冗談(事実)はさておくとして。

 俺と華の朝食の時間は、そのまま楽しく続いていくのだった。

次からレベリング回です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
CからBの上がり方的にAは1万レベル以上はほぼ確だよね 朝倉さんのとこのお子さん化け物すぎるな 上位ランカーには何かしらレベル上げのコツや経験値増加スキル、称号がありそう
[気になる点] 踏破すると一週間スパンがあるのに対して、レベル10万オーバーって結構無理があるような...
[一言] 朝倉さんのお子さん、何気に重要人物なんでしょうか? と思わせて、最後まで出てこないモブですかね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ