第137話:依頼を受けに来たんだが①
「あ、ユーキさん戻られたんですね。お久しぶりです〜! あれ? また女性の方が増えたんですね」
翌日、久しぶりに冒険者ギルドへ行くと、いつもの受付嬢が苦笑いしながらそんなことを言ってきた。
アレリアとアイナに加えて、ミーシャとアリスまで増えている。さすがに男一人に対して女四人のパーティは少ないのでそう言われても仕方ない。
「まあ、色々あってな」
「ユーキさんは魅力的な方ですからね」
受付嬢がニコッとしながらそんなことを言うと、四人は嬉しそうにニヤニヤしていた。なぜか、俺を褒められると彼女たちまで嬉しくなるらしい。
「ハハ……ありがとな」
お世辞だとは思いつつも感謝の意を伝えた。
「あ、確認しておきたいんだが……ミーシャ、ギルドカードを出してくれるか?」
「うん、これでいい?」
ミーシャがギルドカードを取り出し、受付嬢に見せる。そのギルドカードは俺たちのものとは違い、帝国印が押印されている。見た目のレイアウトにも違いがあった。
「これってそのまま使えるんだよな?」
「ヴィラーズ帝国の方なんですね。はい、大丈夫です。先日協定が結ばれまして、帝国の冒険者であればそのままお使いいただけますよ」
「良かった」
ユリウスさんと俺との間で両国間の冒険者が行き来できるよう約束を交わしたので、使えるようになることはわかっていた。
ただ、レグルスに伝えてからあまり日が経っていないので通達が済んでいるか不安に思ったので聞いてみたのだ。
なお、ミーシャに加えて実はアリスもギルドカードを持ってるらしい。引きこもり始める前に試験だけは受けていた
そうだ。冒険者ライセンスは取得するのに多少時間がかかるので、スムーズで助かる。
「実はアリスが久しぶりの冒険なんだ。Eランクくらいの討伐依頼で軽いのがあればと思ったんだが……今ってどんな感じなんだ?」
受付嬢に尋ねる。
「……」
受付嬢はなぜかミーシャのギルドカードを見たまま固まっていた。
ほんの僅かな時間ではあったが、何かを悩んでいるような様子に見えた。
「あっ、すみません! 少しぼうっとしてしまって……」
元気を取り繕ったような顔で謝罪する受付嬢。
そういえば、今日はいつもより少しテンションが高かったような気がする。元気がないからこそ無理していたのだろうか。
「いいよ。疲れてるのか?」
「いえ、そういうことではないのですが……」





