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アンティーク姫のいる探偵事務所  作者: 赤柴紫織子
五章 シークレットパーティー
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五章のまとめ(ネタバレあり)

あらすじ

 もう非常時以外に非常階段は使わない。


○主要キャラ


夜弦…記憶喪失の青年。二十代。外見は好青年。中身は戦闘狂。今回は珍しくぼこすかにされたぞ。次は頑張ろう。自己の存在を肯定する材料が一切ないので思わせぶりな言葉にすら惑ってしまうぞ。亀裂が入った所長との関係は果たして修復できるのか。枕は硬めの方が好き。


所長…二十九。スキンヘッド。色んな人にいろんな隠し事をしている…けど、今回ちょっと夜弦に疑念を抱かれたぞ。言わんこっちゃない。乳飲子の時実親に捨てられたのもあり家族というものに無意識に執着している。渡会にはタメ口と丁寧語のミックスという微妙な喋り方をしているが己の中での扱いが定まってないから。枕はビーズ入っているやつが好き。


城野姫香…十八~二十。ミステリアスガール。ドレスを着たぞ。内心はしゃいだのは秘密。今回パーティーで変な奴に絡まれたのでお返しをしたら逆上された。やれやれだぜ。ただ彼女がいちばんヤバイと思っているやつが生きている上に何か動き出していることを知り不味いと思っている。枕は柔らかいのが好き。


椎名百子…二十六。情報処理担当。とある理由から女装している。ブラコンの弟と妹がいる。データの取り扱いにはうるさいぞ。彼自身やりすぎなぐらいデータのセキュリティが強い。『鬼』の情報、あまりケンちゃんに渡したくないなぁとか思っている。枕は抱き枕があるのでそれを使っている。


前原咲夜…二十三。常に首元を隠している無表情ガール。左手が義手。かなり苦労人だぞ。今回のパーティーも姫香が絡まれているのを見て慌てて止めに入った。というか所長にであった時点でトラブルは覚悟しないといけない。実は諜報機関『国府津』の一員。枕は低反発ですよ。



○今回の人たち(名前あり、そこそこ重要だった人のみ)


渡会浅次郎…城野にとっては先代所長のころからの付き合い。毎回アポイント取らないからほんとに頭にくる。警視監というお偉いさんだが本人は動き回ることを好む。年寄りの冷や水である。娘と婿が時期は違うが惨殺されて以来『鬼』を調べ続けている。城野とは遠くで血が繋がっている。孫とは言えない微妙な距離感。


藤岡大輔…渡会の部下。テンプレみたいな嫌な人オーラがでているが馬鹿真面目なだけ。この作品で初めての眼鏡ではないかと。


添田洋一…アメリカ留学しているちょっと気の弱い青年。両親の死をきっかけに探偵事務所に飛び込んだ。それから数ヶ月後がこの話である。まっとうな人間なのに関わる人間はまっとうではない。もう少し人を選びなさい。姫香の気持ちを察してしまいこっそり失恋した。がんばれ。


先代所長…城野健一。故人。城野探偵事務所の先代の所長。人使いが激しい。だいたい城野が話すのが馬鹿エピソードや迷惑エピソードなので夜弦の中では株が下がり気味である。まともなエピソードはないに等しいから仕方ない。


神崎…夜弦のことを知る謎の男。謎ではないか。いきなり殴りかかったり階段から落としたりと非道な行為が目立つ。夜弦に投げかけた言葉が所長と夜弦の関係に亀裂を入れさせてしまった。神崎にそのつもりはあったのかどうか。


長いピアスの女…神崎とかかわりのある女。姫香を目の敵にしている。ちなみに姫香とは「美人」の傾向が違うので比べても意味はあまりない。




○次回予告(予定)

所長はたらい回しにされてきた依頼を前に渋っていた。それとほぼ同時刻、城野姫香は買い物帰りに奇妙な少女をみかける。自らを神と名乗る少女を事務所に連れて帰ろうとするが、少女を引き戻しに来た者たちにより共にさらわれてしまいーー

六章「スケープゴート」

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