仲直り
どうも〜
メリー機械連合王国 湾岸観光都市ヲリガー
「お前ら!ここが外交の場でなければお前らなんぞ斬っているぞ!」
「リヤビル海軍中将、落ち着いてください!貴方は今日あくまで補佐役です!ここではナナーブ外交官が我々メリー機械連合王国の全権を握っています!」
「しかしだな!こやつらは我々の船を攻撃したのに謝罪しろと言ってきたぞ!」
このように言い合いをしているところへ日本側の使節が割って入った。
「あなた方が我々が呼びかけている最中に先制攻撃をしてきたのは本当です。なので我々は自分達の身を守る為にあなた方の軍艦を無力化しただけです。我々に悪いところはあるでしょうか?」
「お前らが我々の戦争をしている新興国と名前が一緒だから誤解するのは当たり前であろうがっ!」
「私達はあなた方が我々と全く同じ名前の国と戦争しているなんて微塵も思っておりませんでしたし、その様な新興国を見つけては服従させる様な"野蛮"な国4だとも思っていませんでしたよ」
「なっ!貴様ァ!!!」
日本国の使節に野蛮な国と言われた事に対して相当腹をたてたのか腰にさしていたサーベルを抜き取り日本側の使節へと突きつけた。
「リヤビル中将!やめないか!確かに彼等の言う事は事実だ!ここは神聖エルスタリアン大帝国に仲介を頼むぞ!」
「神聖エルスタリアン大帝国にですか!?しかしこんな新興国相手に取り合ってくれるでしょうか?」
「この方達を新興国と言うな!恥ずかしいぞ!あの沖に浮かんでいる大きな軍艦が新興国に作れるはずがないだろう!」
「うっ、!」
沖合には大日本帝国海軍の長門、扶桑その他駆逐艦部隊と日本国防海軍のおおなみが停泊していた。
全長200mを裕に越える長門と205mほどの扶桑、170mほどのおおなみはメリー機械連合王国の最大戦艦メリーの全長も180mほどで長門ほどの大きさは神聖エルスタリアン大帝国の巨大戦艦でしかないような大きさであった。
その他の軍艦は何が起こってもいいように周囲を哨戒していた。
ちなみにメリー機械連合王国海軍の戦艦メリーは前世界のロシア帝国海軍ガングート級戦艦に極似している。
「では日本国の方々、あの神聖エルスタリアン大帝国に仲介を要請いたしますので1日ほど船の中でお待ちいただけますか?」
「了解しました。ただ一つ頼みたい事があります」
「なんでしょうか?」
「今あなた方が戦争をしている日本国という国へ行っている全ての攻撃を停止してほしいのですが...」
「う〜ん、出来る限り努力はしますが時間な問題ですね。彼等は我々の使節を斬って植民地軍を負かしましたからね。そして今回の件で皇帝陛下が大変お怒りになっているので本当に時間稼ぎにしかなりませんがそれでもいいですか?」
「ありがとうございます」
江戸 江戸城天守閣
「父上、最近敵の攻撃がありませんが何かあったのでしょうか?」
「我々が思いの外強くて大変なんじゃないか?はっはっは!まあそれはないがな、、敵の船の中を見たが見たこともないような素材や技術、武器があったからおそらく敵はかなり手強い。しかしこれくらいの困難乗り越えなければ幕府など開けぬわ!」
「はっはっは!そうでございますな父上」
江戸の沖合にはメリー機械連合王国植民地海軍から鹵獲した船が停泊していた。
家康からしてみれば見たこともないものが沢山あったが基本的な構造はあまり変わらないので色々いじって大体操艦や発砲はできるようになってきたが、操艦は細かい事はできないし発砲できても当たらないなどのアクシデントがたくさん起こっていた。
しかし様々な困難を乗り切ってきた家康は次々と問題を解決していった。
こうしてなんとか戦えそうなレベルまで乗組員を育成できたのであった。
神聖エルスタリアン大帝国 帝都マルクアースト 王城
「ふむ、それでメリーが仲介を要請してきたと?」
「そうです。これごその使節が乗っていたという軍艦です」
「どれどれ、、、大きいな。これは本当に新興国か?」
「おそらく新興国ではないでしょう。新興国がこんなに大きな戦艦を作れるはずがないですもんね」
「そうだな。よし仲介人を送ってやれ」
「了解致しました」
「あと必ずその日本国とやらの情報を集めろ。その国が我々の脅威になりそうかならなさそうが見極めろ!」
「伝えておきます」
カンドロス王国 王都カンドン
「ニホンコクはすごいな!」
「あぁ、こんなデカくて速いもんを作っちまうなんてどんな技術を持っているんだろうな。しかも建築速度が異様に速いし」
「本当だぜ、ニホンコクがいなかったら聖ミリシマム国の支援を受けたギガ王国に勝てるか分からなかったがニホンコクとダイニホンテイコクのお陰で勝てて今もこうやっていつも通りの生活が出来たらしな」
「全くだ」
このような感じで他3ヵ国も日本、大日本帝国にきちんとインフラ整備され、それぞれの国の国民は前よりも遥かに楽になった生活に対して感謝の気持ちを忘れなかった。
聖ミリシマム国 聖都エイリーン
「なんでこうなった?」
「...分かりません」
ここでは上層階級の役人や軍人、貴族が集まってこれからの事について緊急会議を開いていた。
「なんでギガ王国が負けた?まだそれだけならまだマシなんだが、そのギガ王国が攻め込んだ3ヵ国が急激に経済が成長しているではないか!未だ我が国にない鉄道インフラも整備され始めているじゃないか!」
「ああ、これは非常にまずい。どれもこれもニホンコクとダイニホンテイコクという国が出現したからだ!今すぐ宣戦布告して潰すべきだ!」
「しかしまだ北方の小国郡制圧が終わっていない!そんな状況であのギガ王国の大軍を短時間で倒す相手と戦ったら予算のほとんどを軍事予算に回さなければいけなくなる。そんな事になったら国内がガタガタになるぞ?」
「ギガ王国の軍は全然質が良くなかったから短時間で負けたんだ!それにきっとギガ王国の軍の何倍もの戦力で戦ったからあんなに早く戦争が終わったのだ!だから魔導砲を大量に生産し、配備すれば確実に勝てる!」
「確かにそうですが、、やはり我々だけでは国内がガタガタになってしまいます。ここは友好国のメリー機械連合王国に文を出して共に戦おうという呼びかけを行いましょう。そうして他の最先端列強6ヵ国、その他の中小国にも文を出しニホンコク、ダイニホンテイコクを包囲し潰しましょう」
「そうだ、それがいい。よし!今すぐ紙と筆を持ってこい!」
「ここにございます」
「うむ」
そうして文はこう書かれた。
〇〇国〇〇殿へ
ご機嫌いかがですか?私は聖ミリシマム国軍将軍ウィッグ・アダ・エールストロンでございます。
今回は突然現れた未知の国ニホンコクとダイニホンテイコクの事に関する事をこの文に書かせてもらいました。
つい最近我が国の南方にあるギガ王国がカンドロス王国、トバ王国、コルド帝国(以下3ヵ国と略す)へ侵攻した事はご存知でしょう。
当初、ギガ王国は数で圧倒しておりこの戦争はギガ王国が勝つと思われていました。しかしニホンコクとダイニホンテイコクという国が参戦し、ギガ王国を短い期間で降伏させてしまいました。
そしてその後彼等は3ヵ国に対し鉄道インフラ、道路などを整備しました。
これは投資をして経済を乗っ取ろうとしている証拠であります!
このような事はとても許しがたい事です!
我々は将来的にニホンコクとダイニホンテイコクに宣戦を布告します!
しかし我々だけでは心許ないので今この文を送った貴方方にも是非この世界を守るため参戦していただきたいのです!
ご検討をお願いいたします。
聖ミリシマム国軍将軍ウィッグ・アダ・エールストロンより
この文は魔導船により最優先で運ばれた。
この事が原因で物凄い大事件が起こるなどこの時は誰も知らなかった...
最後まで読んでくれてありがとうございました!
ステラリス面白い!




