接触
書くの楽しい
メリー機械連合王国 王都メリス王城内
「...どういう事なんだ...!なんで我が国の軍艦と連絡が取れないんだ!なんでこうなったんだ!経緯を説明しろ!」
「も、申し訳ありません!無線機を乗せ、海上でも無線が使えるか実験をしていた所、今我々が侵攻している新興国の日本国と名乗る軍艦に攻撃をされた模様です!」
「長い!それになんで新興国の軍艦ごときに正規軍の軍艦がやられているのだ!その艦の乗組員共の家族を牢に入れておけ!」
「は、はっ!」
「くそっ!その日本とやらを正規軍で攻撃をしろ!」
「し、しかし!侵攻ごときに正規軍を使うのは...」
「正規軍が攻撃されて正規軍が抵抗するのは何もおかしくないだろう!」
「かしこまりました!」
メリー機械連合王国の王、メリーズマン十世は新興国ごときの軍艦に自分の国の正規軍の軍艦が負けた事がよほど気に食わなかったのか必死に江戸日本を潰そうとしていた。
メリー機械連合王国 海岸都市ヲリガー
ここヲリガーはメリー機械連合王国のリゾート地として有名な都市であり、今日もいつもと変わらぬ賑わいっぷりを見せていた。
そう、沖合に巨大な艦隊が現れるまでは...
急にいつもの平和な沖合に馬鹿でかい大きさの軍艦が15隻近くも現れ、ヲリガーは大混乱していた。
そんな中、ヲリガー都市長 オン・ラインは王都からの連絡で不審船が来航する可能性があるのでもし来航してきた場合は不審船を沈没させる様に、と連絡されていた。
しかしどう見ても海岸にある沿岸砲台と航空攻撃で倒せる様な相手ではなさそうだと思ったので一度対話をしてみる事にした。
オンは自ら不審船へ行き対話をしようとした。
「オン都市長!流石にたったの5人の護衛では危ないです!やはりここは私が!」
「いや、サッダニーズ君にはここを守ってもらわなければいけない。だからここに残ってもらわなければいけない。それに彼等は攻撃をしてこないではないか、敵意を見せない相手の船に大量の護衛を連れていったら失礼だよ」
「確かにその通りです!ここは私にお任せください!」
「頼もしくていいね。よし!行くぞ!」
「「「「「はっ!」」」」」
日本海上国防軍国防艦あきづき艦内
「何者かが船に乗ってこちらへ向かってきます!」
「向こうから向かってきたか。ロキナモノスキー艦長、その王国正規軍とやらはここにはいないのですか?」
「ヲリガーは観光都市な為、ここら一帯を管理しているオン都市長自らが持っている地方軍しか常に駐在していません」
「なるほど、見たところ撃ってくる様子はないですね」
「オン都市長はとても温厚な方ですから、あなた方が攻撃をする素振りを見せないので対話をしようとしているのでしょう」
「それが普通なのではないのですか?」
「いえ、今回我々は攻撃される前に本国へ援軍要請をしていました。おそらく王都からここにも不審船を見かけたら沈没しろと連絡がされていると思うので普通は攻撃してくるはずなのですが」
「...なるほど、かなり攻撃的なのですね...」
「そうですね」
トントン
「失礼します。オン・ラインというこの都市の都市長が面会を求めています」
「今すぐ向かう」
あきづき艦内会議室
「よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします。早速ですが2つほどお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「もちろんどうぞ」
「まずそこにいるのは我が国の正規海軍の軍員ですか?」
「その通りです」
「なぜこの船に我々の正規海軍員がいるか教えてもらってもいいでしょうか?」
「はい。まず先程彼等の船と我々の船団が接近しました。そしてこの艦で彼等の船の近くへ行き目的を聞こうとしたのです。そしたらいきなり彼等が機銃を我々に向けて撃ってきました。なので我々も防衛をし、ありとあらゆる武装を砲撃し破壊しました。その後彼が艦橋から手を振っていましたので救助した、という事です」
「...ふむ、なるほど、分かりました。では2つ目です。こちらが本題なのですがこの国へ来た目的を教えてもらってもいいですか?」
「はい。我々は"公平"な立場で通商を結び、友好的な関係を結びたいと思いやってきました」
「友好的な関係ですか、、それに公平な立場で、、」
「どうかしましたか?」
「いえ、私としては通商は是非とも結びたいのですが我が国の王がとてもプライドの高いお方で今まで耳にすら入った事がない国名を聞くと野蛮な新興国だと勘違いしてしまう傾向があるんです、、そして更にあなた方の『日本国』という国名なのですが、今丁度我が国の東側に現れた『日本』という新興国を侵略しておりまして、王は今回正規軍の軍艦が今戦っている『日本』の方だと思っております。私は新興国を見つけたらすぐに侵略するのは大反対ですが王はその様な事を戸惑いもなく支持する様な人ですのでおそらくあなた方の目的は達成する事ができないかと思います...申し訳ありません」
「...それは大変ですね、、1つ質問をしてもよろしいですか?」
「はい。どうぞ」
あきづき艦長 高田は今オンの話を聞き彼等の侵攻しているという『日本』という国にとても疑問を持った。
まず名前が全く同じ国名なんてほとんどないし、友である井伊の話ではこの世界に転移した国は日本国、大日本帝国とあともう一つの時代の日本が転移していると第一帝国 アル・メドルの使節が言っていたと最近打ち上げられた衛星を経由して伝えてくれていた。
高田は思った。この『日本』はどの時代の日本なのだ?と、
「そのあなた方が戦っている『日本』について詳しい事を知っていませんか?」
「あまり聞きませんね、、ただ我が国の使節、と言ってもただの最後通牒を突きつける役人ですが、新興国の兵士に斬られたようです。確か名前は、、、シマヅ
だったかな?」
「島津、、鎌倉から江戸のどこかだな、、他には何か知っていませんか?」
「ん〜分からないですね、、おい!マッキャル!お前の知り合いに植民地軍がいただろ?何か知らないか?」
「ん〜確かあの国をしきっているのがトクなんとかだったはずです」
「他は?」
「ないです。申し訳ありません」
「いや、構わない。という事らしいです」
「徳、徳川、江戸、江戸時代か、、ありがとうございます」
「いえいえ、では我々はこの事を急いで王へ伝えますので何日かここで待ってもらう事はできますか?食糧や水が必要な場合は独断で動かせる食糧や水などを提供します」
「ありがとうございます。この事も想定済みなのでご心配には及びません。今日はありがとうございました」
「はい。こちらこそありがとうございました」
こうしてあきづき艦内での会談は無事終了した。
「おい!すぐに防衛省へと電話を繋げ!」
「はっ!繋がりました!」
『こちら防衛s』
「こちらメリー機械連合王国派遣艦隊だが一大事だ!至急防衛大臣と繋いでいただきたい!」
『用件は?』
「江戸時代の日本と思われる国を発見したのでそれを伝えたい!」
『りょ、了解した』
「なんで外交しようとしてた相手としてはこの自分達が戦っているんだ!」
『どうした?転移した日本が見つかったらしいが?』
「はっ!江戸時代の頃の日本と思われる国を確認しました!そして更に重要な事があります!」
『なんだ?』
「我々が通商を結ぼうとしていたメリー機械連合王国が江戸日本を攻撃し、植民地にしようとしています!」
『な!まずいな...今は何をやっている?』
「先程メリー機械連合王国の都市ヲリガーの都市長と話し、メリー機械連合王国の王へ今回の事を伝えるとの事です!」
『どれくらいかかりそうなんだ?』
「長く見積もって4日ほどかと!それから先程の件のせいで王が我々を攻撃するよう命令したとの事です!」
既に高田はメリー機械連合王国海軍に所属する軍艦と交戦をしたという事は報告をしていた。
『ん〜分かった。とりあえず今は耐えてくれ』
「はっ!」
最後まで読んでくれてありがとうございました!
arma3おもろい!




