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異世界転移組"日本"  作者: ぱいちぇ
第2章〜生き残る為〜
15/20

決着

遅くなりました




東京都 防衛省


「ではこれから対ギガ王国反撃作戦通称『一閃』を説明する」


ここではギガ王国に対する反撃作戦が自衛隊幹部達に説明されていた。一閃(いっせん)の由来は一瞬で敵を降伏させる為の作戦なので一閃とかっこうの良い名前が付けられた。大日本帝国からも今回の作戦は了承されていた。


「簡単に言うとギガ王国との早期講和を目指す為、敵帝都にいるギガ王国王族を拘束し、すぐに降伏させるのが今回の目的だ。まず敵王都の周りには高さ10mほどの城壁で囲まれている。王城は帝都の真ん中にあり、その周りには敵軍基地がある。敵捕虜によるとその敵基地には精鋭の近衛兵や歴戦の兵士5万人が常に滞在しているという事だ。なのでこのような作戦にした。まず第一段階で敵基地をF-2およびF-15による基地爆撃、第二段階に自走砲部隊で基地を砲撃、最終段階にヘリ部隊によるギガ国王拘束。以上がざっとした今作戦の流れだ、質問があるものは?いないな?よし、解散!」



対ギガ王国前線司令部


「防衛省から伝達!時刻一〇〇ニ一閃作戦ヲ開始セヨとの事です!」


「了解した!各部隊準備完了次第報告しろ!」


「特殊作戦機群いつでも爆撃可能です!」


「特殊作戦陸上部隊いつでも発射可能です!」


「ヘリ部隊必要物資人員共に積載完了!いつでも離陸できます!」


「よし...一閃作戦第一段階を作戦開始せよ!」


「了解!...こちら司令部作戦開始、繰り返す、作戦を開始せよ」


『こちら作戦機01、了解した。これより爆撃を開始する』


「健闘を祈る」



ギガ王国 ティルボ城


「一体どうなっているんだ!なぜ30万もの大軍勢が大量の地竜、ワイバーンを率いているのに大損害を被っているんだ!」


「も、申し訳ありません!前線からは急に大爆発が起こったや、鉄竜が大魔法を使ってくるなどデタラメな情報ばかりで我々も何が起こっているか...」


「うるさい!言い訳を聞きたいわけではない!ええい!もういーーー」


ギガ国王エリース・ギガ・トコサスは前線の兵士のあまりの損害の多さや全くと言っていいほど侵攻できていない現状を軍務卿を呼び出し問い詰めていたその時、真夜中なのに急に外が明るくなり大きな音が軍事基地から聞こえた。


「な、なんだ今のは!」


「大変です!!ティルボ軍基地で大爆発が何回も起こりました!」


「な、なんだと!!」


「そんなはずはない!どうしてそんな事になった!」


「分かりません!ただ急に爆発したとしか言いようがなく...」


「うるさい!早く原因を突き止めろ!」


「はっ!」


「軍務卿!何が起こっているんだ!」


「申し訳ありませんが、私にもわかりません。今は安全を優先しましょう!」


「くそっ!ん?終わったのか?」


「終わりまーーー」


今度は先ほどよりは小さな爆発だがそれでもギガ王国の人間からすれば大きく、更に先程よりもたくさんの爆発が起きていた。


ティルボ城下


ここは最先端列強国以外の国の中では発展しており、最近は重税に苦しめられていたが皆国の為だと思い一生懸命働いてなんとか税を納めていた。だが、今民達の心の中は大混乱していた。

一生懸命働いて納めていた税で作った王都防衛基地から次々と爆発がし、収まったと思ったら今度は更にたくさんの爆発が起こった。

いつもなら皆わいわいご飯を食べていたり働いていたりする穏やかな町は逃げ出す者、神に祈っている者、酒を飲んでいる者、泣いている者で溢れていた。


「アイサイト、なぜ軍基地で爆発が起こった?今回戦争している3ヵ国に対しては過剰戦力なんだろ?」


「ええ、これは噂ですが前線の部隊が壊滅したとかなんとか...」


「な!そんなはずはないだろう!敵がどんなに強くても30万の兵士と大量の地竜、ワイバーンをこんな短時間で壊滅させられるほどの戦力が相手にいるわけもないだろう!」


「ですが前線の部隊が壊滅したとなればこの軍基地の爆発にも納得できます。それにさっき遥か上空にものすごい速さで何かが動いていた気がします」


「まさか、最先端列強国が参戦してきたのか!」


「いえ、最先端列強国でもあのような威力の爆撃は無理でしょう。それにあんなに高度をあの速さで飛ぶなど伝説に聞く神龍くらいしか...」


「それはないな、あったらこの世の終わりだ」


「こんにちは、アイサイトさん、ガリダスさん」


「あ!ピナチェロさん!こんにちは。旅から戻っていたんですね」


「つい先程戻りましたが、これはひどいですね」


「本当ですよ...一体どこの国が...」


「恐らく今回参戦してきた日本国とやらの仕業でしょうな」


「日本国...?あぁ、あの後から参戦してきたという?あの新興国ですか?我々のところにも使節を乗せた龍が来たようですが威嚇で火炎弾を発射して追い返したらしいですね」


「あの日本国が20万ほど貴国の軍を壊滅させたという噂がコルド帝国、カンドロス王国、トバ王国で持ちきりですよ」


「なっ!そんなに強いのですか!流石に20万はないでしょう...」


「私もそんな事はないと思いますが...」


実際日本国防軍が機甲部隊で完全包囲し、爆撃や射撃で20万の軍を壊滅状態にし、降伏させていた。

残りの10万の軍勢も1ヶ所に固まっていた為、大日本帝国軍が引き付け、包囲して殲滅している最中であった。


「じゃあ日本軍がここに攻めてくる事はあるのか?」


「分かりませんが軍基地を攻撃したのでもうそろそろ侵攻してくる可能性が高いでしょう」


「避難しなくていいんですか?」


「日本軍は民には何も手出しをしない軍らしいので恐らく大丈夫では?」


「そうですか、、ん?あれはなんだ?」


「ん?あ!あの赤い丸は日本軍です!」


「なんかバタバタ言っているな、なんて龍だ?」


「あれは生き物ではなくからくりらしいですよ」


「な!からくりであんなのが飛ぶのか!すごいな...」


「王城の方へ向かっていったな」


「そうですね」



一閃作戦ギガ王国王族拘束部隊


「もうすぐですね」


「あぁ、この広場に着陸だな。安全装置を外すぞ」


「はい」


「よし!降りるぞ!2班は俺に続け!」


「正面敵!数8!」


「撃て撃て撃て!」


パーンッパーンッ


「敵無力化完了!壁を爆破しろ!」


「了解!」


「爆破完了!王城へ突入!」


『こちら1班王城内の制圧完了』


「こちら2班了解。援護する」


「敵多数近づいてきます!」


「了解した。各自射撃を開始せよ」


「了解」


こうして国防軍が王城へと突入してから約20分で王城の大半が制圧された。

そして遂に王室へと突入する時がきた。

まず少し扉を開け手榴弾を投げ込んだ後一気に突入し、制圧をした。

物の20秒で制圧が完了し隠し部屋の中に軍務卿と潜んでいた王を拘束して王城制圧戦は終わった。

国防軍側は2人軽傷者が出ただけで死者は0人であった。


「ギガ国王エリース・ギガ・トコサス!軍務卿エリザウス!戦争犯罪の罪で連行する!」


「さ、触るな!この蛮族が!」


「もう今は抵抗しても殺されるだけです!素直に連行されましょう!殺されないだけましです!」


「くっ!」


「こっちへ来い!」


2人が歩かされて着いた先は中庭であった。そこには巨大な上で何かが回転している何かがたくさんいた。


「な、なんだこれは!」


「これに乗るんだ」


「上に乗ったら危ないではないか!」


「上ではなく中だ」


「中?」


王は訳が分からなかった。ワイバーンは基本的に上に乗る物であって下にぶら下がる変態はいるが中に入る事はできなかったので何を言っているのか分からなかった。


「なっ!これはワイバーンではないのか!」


「早く乗るんだ」


「我々はこんな物を持っている国相手に戦争を始めたのか...」


「そうですね...もう少し調べていればこんな事にはならなかったと思います」


「仕方ない」


こうしてCH-47はギガ国王とその家族、重臣を乗せてコルド帝国の港へ向かった。

それと同時に輸送機からギガ語で書いたギガ国王が捕まった事をビラで知らせた。


こうしてギガ王国との戦争は幕を閉じた。

これから18時に投稿しようかな

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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