最強
遅くなりました!
トバ王国 ギガ王国国境
ここトバ王国対ギガ王国要塞『ガンチ』では激戦が繰り広げられていた。
「第一関門突破されそうです!」
「増援を送ってなんとか耐えるんだ!本国からの援軍とワイバーンはまだか!」
「今大日本帝国軍1万と3ヵ国対ギガ王国連合軍1万が援軍として向かってきているそうです!」
「あとどれくらいで着くんだ!」
「連合軍は4時間、大日本帝国軍は分かりません!」
「4時間も持つか分からんぞ!」
「まあまあ落ち着けダイズ将軍、大日本帝国軍はなぜいつ来るか分からないのだ」
「大日本帝国側があと10分もしない内に着くと伝えてきていますが流石にそんな事はないと司令部が思ったからだそうです!」
「だと思ったからで伝えなかったのか、大日本帝国は強いと聞いている。10分はないとしてもすぐ着く事ができるのであろう」
「しかし1時間で着くというのはかなりーーー」
「失礼します!南東から大量の騎影が近づいてきます!数はおおよそ60!」
「な!60だと!我々の援軍に合わせて250しかいないワイバーンの内60騎も来るはずがない...という事は敵か!」
「いや!南東は敵が向かってくる方向の間反対だし海だ!敵が海から来るわけがなかろう!」
「では一体なんなんだ!」
「...もしや大日本帝国の援軍かも知れんぞ!」
「あぁ!確かにその通りだ!」
「だが海からどうやって...」
「通信です!大日本帝国の援軍のひこうきという物で援護してくれるとの事です!」
「おお!やはり大日本帝国であったか!これはありがたい!ひこうきという物の力を見せてもらおうではないか!」
要塞『ガンチ』上空2000m
「赤城!ギガ王国に我々の力を見せつけてやろうぞ!」
「そうですな!我が国の友好国を攻めたらどうなるか見させてやりましょうぞ!」
「よし!投下地点に来た。赤城、無線を入れろ」
「了解、『ワレコレヨリバクゲキヲカンコウス』、入れました!」
「分かった。後ろは任せた!」
「任されました!」
ギガ王国ガンチ攻略軍 司令部
「なんだあのブゥーンときみのわるい音を出す龍は!早く落とさんか!」
「分かりません、それにあのような高度な場所にいられては対空兵器が届きません」
「ええい!届かなくても牽制をせんか!牽制を!」
「了解しました!」
「弾の無駄になるのでは?」
「あんな奴ら牽制をしたらびびって逃げーーー」
ドォォォォオオンンンドォォォォオオンンン
「な!なんだ今のは!」
「大変です!上空の龍が何かを落としてきています!その落下物が爆発し兵に被害が!」
「なんだと!とりあえず撃ちまくれ!ワイバーンも全騎迎撃させろ!」
「全騎はやりすぎでは?」
「なんだ!俺に口答えするのか!」
「い、いえ決してそんな事はありません!」
「それでいいんだ!」
『ガンチ』攻略ワイバーン前線基地
「司令から全騎迎撃させて敵を返り討ちにしろとの命令だ!行くぞ!」
「「「「はっ!」」」」
ギガ王国第3ワイバーン部隊の計200騎のワイバーン達がすぐに離陸して敵を返り討ちにしようとしていたその時、頭上から何かがたくさん降ってきた。
その記憶が彼等の最後の記憶だった。
そう、ギガ王国対3ヵ国連合国軍ワイバーン前線基地は97式艦上爆撃機の爆撃を受け滑走路は使い物にならなくなっていて、更に1ヶ所にワイバーンが密集していた為被害が拡大した。200騎もいたワイバーンは50騎まで減っており、戦闘力は実質0と変わらなかった。
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「おい!ワイバーンはまだか!」
「大変です!ワイバーン基地が敵の龍に襲われ壊滅しました!」
「なんだって!このままでは指揮がガタ落ちしてしまう!くそ!一時攻勢をやめるぞ!」
「はっ!」
『ガンチ』城壁上
ここ城壁の上では大魔法とそんなに威力の変わらないほとの攻撃を大日本帝国から受けて撤退していく敵の姿を見て唖然としているリョサイブル将軍とダイズ将軍がいた。
「あれが、、あれが大日本帝国の力だというのか!」
「...どんな攻撃で援護してくれるか楽しみにしていたが、、予想の斜め上を行ったな...」
「...同感です、追撃しますか?」
「いや、負傷兵をすぐに治療して体勢を整えろ!」
「はっ!」
大日本帝国海軍の空母艦載機60機による第一次爆撃はまだ始まったばかりであった。
コルド帝国 ヤタルス
「...ゼリス、今の見たか?」
「はい、、ここまで日本国が強いとは思ってもいませんでした。この戦争は日本国がいれば絶対に勝てますよ」
「お前もそう思うか、さっきのものすごい威力の強い爆撃に今のたった4騎で敵の地竜をざっと60騎も倒していたからな、、あの細長い光の矢の様な武器が当たると地竜が1発で吹き飛んでどっかへ飛んでいってしまっていたしな」
「これから来るという日本国の陸軍もものすごい部隊が来るのでしょうね、、」
「ここは港から近いからおそらくもうすぐ日本国陸軍が来るだろう」
「失礼します。日本国の陸軍と思わしき軍がこちらへ向かってきています」
「噂をすれば、だな」
「早速迎えに行きましょう。今日は驚き疲れたのでもうしばらくは驚かないでしょう」
「全くだ」
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「え、あ、え?」
「こ、これは一体、、」
「大丈夫ですか?」
「あ!は、はい!申し訳ない!ついつい大きく強そうな地竜だった為見惚れてしまっていた。私はここの防衛を担当しているライだ。こちらは副隊長のゼリス。よろしくお願いする」
「こちらこそよろしくお願いします。私は第1、2戦車中隊の隊長を任されました。大杉です」
「では早速中を案内します」
「お願いします」
「まずここがーーー」
〜1時間後〜
「以上で案内は終わりです」
「ものすごい広かったですね」
「それは都市を守る城壁兼館ですからな!」
「あはは、」
「あと1つ申し訳ない事かのですがあなた方の地竜は大きすぎてこの城壁内に収まりませんので外で待機でよろしいでしょうか?」
「全然構いませんよ」
「ありがとうございます」
ギガ王国 王都ティルボ王宮内
「...どういう事だ?」
「わ、私も分かりませんが前線の2ヶ所で大敗をしたと情報が入りました!」
「ふざけるな!なぜゴミどもが相手なのに損害が出るんだ!」
「将校達の話によると日本国と大日本帝国の軍が攻めてきて一気に負けたと...」
「あんな新興国2ヵ国相手に手こずるだと!そんなはずがない!遂に前線の将校達の精神がやられたか!あんな国は外交を拒否して正解だったんだ!」
ギガ王国は訪れた日本国と大日本帝国の艦船に対しいつも攻撃的に対応し、魔導砲で追い払っていた。
その事を指示した現カンドロス王国の国王は魔導砲にびびって逃げる日本国や大日本帝国相手に負けるわけがないと思っていた。
コルド海 ガッサム港から北西へ100kmの海上
ここでは海上国防軍の国防艦『まや』が哨戒活動をしていた。
今日もいつも通り平和で1日が終わろうとしていた時まやに搭載している対水上レーダーAN/SPQ-9に40隻もの艦隊が映った。
「うむ、これは輸送船団ではなさそうだな。至急司令部にワレ艦隊ト思ワシキ船団ヲ発見と打電しろ」
「了解、、返答きました。近くまで接近し、所属している国を調べよとの事です」
「よし。SH-60Kは出せるか?」
「いつでも離艦できます」
「準備が早くて助かる。至急偵察に向かわせるんだ」
「了解」
ーーーーー
「目標を視認できるまで残り15km」
「相手はなんだと思う?」
「ギガ王国は対した海上戦力を持っていないと聞いています。なのでギガ王国ではないでしょう。そしてギガ王国と国境を面している聖ミリシマム国は海軍がかなりいるらしいので聖ミリシマム国かもしれませんが、一つだけ気になる事があります」
「なんだ?言ってみろ」
「この艦隊の1隻当たりの大きさです。普通中世などの文明では大きくて50mやらそこらですがこの艦隊のうち4隻は確実に200mを超えています。なのでこの艦隊は旧世界の第二次世界大戦ほどの技術力を持っていそうです」
「なるほど。面白い考察だ、もうすぐ見えてくるぞ」
「あ!見えてきましたね...」
「「ん?」」
「なんか凄い変な形をしていませんか?」
「ああ、なんというか縦に長い様なそんな気がするぞ」
「とりあえず近づいてみましょう。カメラがリアルタイムで司令部とまやに繋がっていて既に対艦ミサイルをロックオンしていつでも撃てるらしいので大丈夫でしょう」
「そうだな、スピーカーで呼びかけてみよう」
『こちら日本国海上国防軍国防艦『まや』所属哨戒ヘリコプターSH-60K、貴国の目的を問いたい。繰り返す、こちら日本国海上国防軍国防艦『まや』所属哨戒ヘリコプターSH-60K、貴国の目的を問いたい』
「相手の砲の様なものがこちらを向いてますね...」
「おそらく大丈夫であろう」
と呑気に2人が話していると、
『こちら第一帝国 アル・メドル。目的は表世界での新兵器実験である。母艦へ一時帰投し母艦と共にここへ来られよ、確認したい事がある』
『了解した。一時帰投する』
「一体なんなんでしょうか、随分と話の展開が早いですし、新兵器の実験って北○○みたいな事をする国なんですね」
「ああ、全くだ。とりあえず司令部からもまやへ戻り艦隊の元へ向かえとの指令が入ったから従うしかないぞ」
「はい」
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遂に表世界という単語とこの国が出てきましたよ...




