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異世界転移組"日本"  作者: ぱいちぇ
第2章〜生き残る為〜
12/20

奇襲

遅くなりました




東京都 首相官邸


ここ、首相官邸の会議室ではコルド帝国の使節団が待機していた。

他の使節団員達は別室で待機している。

しばらくすると4人の男性が部屋に入ってきた。

2人は席に座り、他の2人はそれぞれの席の後ろに立った。

すると1人の男が口を開いた。


「コルド帝国の使節団の皆様今回はわざわざ遠い所からお越しいただきありがとうございます。私はこの国の総理大臣、いわゆるトップの有永 順平と申します。今日はどうぞよろしくお願いいたします」


「こちらこそよろしくお願いします。私はコルド帝国日本使節団の団長をやっているドルマンと申します」


「よろしくお願いします。あまり時間がないので早速本題に入っていきましょう。では我々の輸出するインフラの詳しい事をお話しいたします。本田君、後は頼む」


「はい。ではまずこちらの写真を見てください」


総理の隣に座っていた本田大臣が今回輸出されるインフラに関して順々に説明していった。

まず輸出されるインフラの詳細を話していった。

まずコンクリートで首都、貿易に使われる港町の大通りを整備、港町の港を大型タンカーが入港できるほどまで拡張工事が行われる事、これはもうすでに2つの港に国防軍工兵が上陸し、国防軍が上陸しやすい様、港に工事を1週間前からしている為、なんとか上陸が簡単になるほどにまで整備ができたらしい。

次に鉄道だがこれは日本国政府内で協議された結果、ディーゼル機関車を輸出する事に決まった。

次に車、これは日本国内で一般的に生産されている型をそのまま輸出する事になったがコルド帝国側に解体されて技術を盗まれない様にするため、解体ができなくなる様な仕組みに改造されてから輸出される。


「鉄道などを敷く為の重機はもう既に輸出中ですので後はーーー」


ここまで田中が喋った時、慌ただしく部屋に誰かが入ってきた。

その入ってきた人は総理に用件を伝えた。

その用件を聞いた総理は一瞬目を見開いたがすぐに落ち着いた様子で対応策を指示していた。

すると総理がコルド帝国の使節団に口を開いた。


「急に慌ただしくなってしまい申し訳ない。ですが緊急事態です。ついにギガ王国がコルド帝国、トバ王国、カンドロス王国に対し宣戦布告し、それと同時に歩兵、騎兵合わせて30万、それと飛んでいるの龍と地面を進んでいる龍を1000匹ほど連れた軍が越境してきた、と情報が入りました。とりあえずこの会議は中止し、皆さんの意見を聞きたいと思います」


日本は転移してから急いで打ち上げた簡易衛星で大雑把な敵戦力を知る事ができていた。


「それはまずいですね...とりあえず我々は待機室へ行きます」


「そうですね。私は色々とやる事が増えてしまったのでこれで失礼致します」



首相官邸 待機室


「うむ、ついに始まってしまったか...」


「どうしましょうか?我々は3ヶ国合わせても精々歩兵、騎兵合わせて5万ほどですから30万の大軍には勝てませんね、」


「いや、今回は日本国から6千ほど、大日本帝国から1万ほどが援軍に来てくれる。彼等はものすごい技術を持っているから少数でもきっと策があるのだろう」


「確かに我々が昨日見た日本国の軍隊はものすごく強そうでしたからね、我々はこの2ヶ国に期待するしかありません」


「あぁ、そうだな。我々では何もできないからな」


こうして使節団達は2ヶ国に期待するという結論が出て、我々は見守る事しかできないと結論付けた。



コルド帝国 ガッサム港


ここでは日本国防軍による物資や人員の上陸が行われていた。

今回派遣された日本国防陸軍の内訳は以下の通りである。

10式戦車

90式戦車

89式装甲戦闘車

96式装輪装甲車

16式機動戦闘車

軽装甲機動車

82式指揮通信車

87式偵察警戒車

99式自走155mm榴弾砲

多連装ロケットシステム 自走発射機 M270 MLRS

87式自走高射機関砲

などなどを中心とした6千人の装甲化部隊であった。

なぜここまでガチガチに固めているかというと異世界での初めての戦闘という事でどんな大魔法やら毒ガスやらどんな事が起こっても出来る限り対処可能な部隊となっている。


「というわけで彼等がついに宣戦布告をしてきた。既に我が国は参戦済みである。まず危険に晒される3つの最前線にある都市だが、避難は完了しているのか?」


「いえ、訓練などを全く行なっていなかった様ですのでかなりあたふたしており全くと言っていいほど避難が進んでおりません」


「それはまずいな、各都市の人口とそこに配備されている兵の数は?」


「西から順にスラグが人口約1千5百人、ヤタルスが人口約4千人、ツァリスが人口2千人、サリトワが人口1千5百人、各都市の配備兵はそれぞれ1千です」


「それだと1番人口の多いヤタルスが狙われそうだな。敵軍は30万の軍を3つに分けて10万人ずつにして攻めてきているわけだ。その内10万はヤタルスに来る可能性が高いであろう。とりあえず急いで揚陸を終わらせるんーー」


「失礼します!敵軍ヤタルスに対し攻撃を開始した模様です!」


「まずいな、まだ全部隊の半分の揚陸しか終わっていないからな、ロナルド・レーガンとかがにある艦載機で今すぐ動かせそうなのは何機だ?」


「ロナルド・レーガンのF/A-18E/Fが10機、かがのAH-64Dが4機です」


「よし、F/A-18E/Fは全機爆装させAH-64Dも敵には地竜と呼ばれる戦車の様な物もあるようだから対戦車ミサイルも積んでいけ、陸は第1、2戦車中隊を向かわせろ」


「はっ!」


すぐさま国防艦かがに無理矢理載せていたAH-64D、

4機と、国防艦ロナルド・レーガンに乗せていたF/A-18E/F、10機が支援しにいく事になった。



コルド帝国 ヤタルス


ここでは1時間ほど前から始まった敵の攻勢に援軍が来ると信じてなんとか城壁で耐えている1千人のコルド帝国軍がいた。


「くそっ!倒しても倒しても大量の歩兵が登ってくる!ゼリス!」


「はっ!」


「今何人残ってる!」


「約700人です!」


「1時間で300人も死んだのか!くそ!早く援軍が来てくれなければ落ちるぞ!」


彼等は5万という大軍と100ほどの地竜の猛攻で1時間で戦力の3割を失っていた。

ここヤタルスはギガ王国の最前線という事で城壁が10年前に築かれていた為、なんとか700人でも守りきれていたが、あと2時間もすれば落ちてしまうだろう。

援軍の1万が向かっているとの情報があったがたったの1万で勝てるのか?という不安は皆抱えていた。

皆がものすごく苦戦している中帝国に10個しかない内の1つの魔信から通信が来た。


「...ジ..ジ...ジジッ...こちらサンジュ通信局..応答せよ」


「こちらヤタルス防衛部隊、隊長!ライ!どうした!」


「...ジジッ..日本国の援軍がそちらへ向かった。彼等が言うにはあと2分ほどで到着するとの事であった。それまで頑張って耐え凌げ...通信終わり..ジ..ジジ..」


「ライ隊長!あと2分であのものすごい強いと噂の日本国から援軍が来てくれます!きっとものすごい大軍勢が援軍に来てくれるのでしょう!」


「よし!前線の兵達にこの事を伝えよ!我々も前線へ向かって日本軍の攻撃を支援するぞ!」


「はっ!」



ヤタルス上空10000m


⚠︎下記は全て英語だと思ってください


『こちらアタッカー01、爆撃ポイントに到着、爆撃を開始する』


『こちらキャッスル了解、爆撃を開始せよ』


『了解。これより爆撃を開始する。目標敵陣地、標準合わせ..爆撃開始』


ガチャッガチャッ

ヒューーーーヒューーーンン



ヤタルス城壁上


「まもなく2分経ちます」


「敵の軍はまだ見えないな?あれ?おかしいな」


「なんででしょうか...」


「分からーー」


ドゥッダァォオォォォォォォォンオンンンン


「なっ!」


彼等は信じられない光景を目にした。

自分達が散々苦戦していた敵陣地からいきなり大爆発が起こったのだ。

ライはこれが空爆だとすぐに分かったが、空爆は最先端列強7ヶ国が運用している専用のワイバーンや機械龍などにそれこそ1個か2個(列強1位、2位の神聖エルスタリアン大帝国やメリー機械連合王国はもっと積載できる)しか搭載できない大きな火薬玉の様な物を落として敵に多大な被害を与えるあの空爆をなぜ日本国ができるのか?上空にはワイバーンもいない。

では一体どうやって?と思っていたら..


「...あ!ライ隊長!あれを見てください!」


「ん?どれだ?あ!」


ライ達はかなり遠くの上空に10機かそこらの小さなポツポツを見つけた。


「あれがおそらく空爆したのでしょう、しかしものすごい高高度をものすごい速さで飛んでいますね...」


「あぁ、日本国とは一体なんなのだ?」


「分かりません...」


「隊長!副隊長!なにやら謎の飛行物体が4機ほど近づいてきます!」


「なに!あれか!」


「目がいいな、どれだ?視覚魔法をかけてくれ」


「はい」


そしてゼリスが何やら唱えると...


「あ!見えたぞ!あれか!なんだ?あれは...」


「おそらく日本軍では?」


「まだ来てくれるのか!ありがたい!」


「あ!先程まで攻めてきていた敵が一旦陣地へ撤退して行きました!」


「それ本当か!よし!これで立て直せるぞ!怪我をした者を後方へ運べ!」


「はっ!」



ギガ王国軍 ヤタルス攻略前線基地


「な、なんだ、一体何が起きた...?」


「わ、分かりません、敵が伝説級の大魔法を放ってきたのでは...?」


「そ、そんな事があってたまるか!今どれくらい生き残っている!」


「密集していた事が仇となり5万いた兵の内8千が死傷しました!」


「なんで損害だ!急ぎ立て直せ!」


「報告です!なにやら4機の何かが飛行してきます!」


「何かとはなんだ!ワイバーンではないのか!」


「違います!」


「一体なんだったんだ!対ワイバーン兵器で飛行物体を迎撃しろ!」


「はっ!」



最後まで読んでくれてありがとうございました!

ブックマークと評価お願いします!

これに加えて新しい小説書き始めようかな。

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