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異世界転移組"日本"  作者: ぱいちぇ
第2章〜生き残る為〜
11/20

驚愕

遅くなりました!

国防陸軍を今回出すと言ったな?

あれは嘘だ

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ

次話かその次に出すのでお許しください!




ザーバス達使節団一行が派遣される日本国防軍の視察を終え、横須賀市内のホテルに向かっているその時、横須賀軍基地に新たな使節団が訪れた。

現れた軍艦10隻はその姿を見ただけで男は大興奮してしまうほどロマンのある艦隊であった。

そう、その艦隊は大日本帝国海軍第3航空戦隊:

航空母艦 鳳翔

航空母艦 瑞鳳

駆逐艦 三日月

駆逐艦 夕風

であった。

今回は急に決まった訪問で、時間もなかった為、高速船隊の第3航空戦隊が使節艦隊に任命されたのであった。


「ついに着きましたね、、本当にここが未来の我が国なのでしょうか?」


「まだ疑っているのか?今更疑っても仕方がないだろう。しかし凄いな!我が国の未来はここまで大きな船を大量に動員する力があるのか!」


「しかし彼等の事前の話では日本はアメリカ含む連合国に敗れアメリカと同じ民主主義国家になっていると聞きました。敗れたのになぜここまで発展するのでしょうか?」


「詳しい事は向こうの外交官に後で聞くから今はそんなに考えなくても大丈夫だ。大林、今回の目的を忘れていないよな?」


「はい、未来の天皇陛下にお会いした後、未来の日本がどれほど発展しているか、そしてどのような歴史を歩んできたか、未来技術に関しての交渉と今後どのようにしていくか相談する、というですね」


「そうだ、それが分かっていればそれでいい」


「使節団の皆さん!もうすぐ接岸して船を降ります!用意してください!」


「了解した、ほら行くぞ」


「はい」


こうして佐々木と大林を中心とした使節団が下船した。


「大日本帝国の方々、今回は遠路はるばる日本へ来てくださりありがとうございます。今回の皆様の視察をサポートさせていただきます、高橋と申します。

どうぞよろしくお願いいたします」


使節団員達にきちんとしたスーツに頭をしっかり整えたいかにも有能そうな外交官が挨拶をしてきた。


「こちらこそよろしくお願いします」


「はい、では1時間後には国防軍が出港してしまいますのでとりあえずこのバスにお乗りください」


「分かりました」


「これが未来のバスですか...」


「まあ、バスと言っていたからバスなんだろう、未来のバスは随分と四角くなったもんだなぁ」


「はい、我々の知っているバスより見た目が全然違いますね」


「このバスはどこにエンジンが付いているんだろうな」


彼等は1940年代に多く走っていただったボンネットバスと比べて大きく四角いバスに少し興味があった。


『では皆さん出発いたします』


「今どこから喋りかけられた?」


「おそらく小型の拡声器かなにかでしょう、私はそこら辺はよく分かりません」


「それにしても道路がきちんと整備されているな」


「はい、綺麗な道路ですね」


『皆さん、左側に国防艦「かが」が見えてきました』


「あれは空母か?」


「空母みたいですが甲板に飛行機ではなく車両が固定されていますからおそらく物資を輸送する艦なのではないでしょうか?」


「物資を輸送するだけなのにあんなにでかいのか」


「はい、我々の常識で色々考えてはいけませんよ」


「そうだな、、お!あれ見ろ!すごくでかい戦車が運び込まれているぞ!」


「でかいですね。この戦車相手じゃ我が国の九十七式中戦車、その他前世界のどんな戦車でも絶対に勝てなさそうな大きさです。砲身もかなり長く威力が強そうですね、」


「...未来日本はこんな凄いものを持っているのだから未来世界でも大国だったんじゃないか?」


「その可能性もありますね、でもなんで負けたのに大国になっているんでしょうか...」


「それを後で聞くんだぞ」


「分かっています」


こうして彼等が視察を終えた時、ちょうど日本国防派遣軍がギガ王国の国境に近いコルド帝国へと次々と出港していった。


「これだけでかい艦艇がたくさん揃うと我々の艦隊が小さく見えてきてしまうな、、」


「はい、とくにあの一際でかい空母、噴進機を搭載した物凄い大きな飛行機をたくさん搭載していて目立ちますね」


「本当だな」


そうして大日本帝国使節団は派遣軍を見送った後、横須賀市内にある先に来ていたザイール一行が泊まっているホテルで休んだ。



次の日 ホテルロビー


「皆さんおはようございます。昨晩はよく眠れましたでしょうか?」


「物凄いふかふかなベットでぐっすりじゃったよ」


「それは良かったです。今日はこの後我が国の歴史を説明して昼食を取った後、13時に首都東京へ向かいます。東京へ着いたらまず天皇陛下とその後総理との会談をし、東京各地の有名観光地を回っていただきます。何か質問のある人はいますか?いなそうですね、では会議室へ向かいましょう」


彼等は会議室で2時間、高橋から日本の歴史をプロジェクターなどで分かりやすく教えてもらった。


プロジェクターでの説明が終わると大日本帝国の使節団は悲しいのか嬉しいのかよく分からない様な表情をしており、他の使節団は大変だったんだな...という表情をしていた。

それもそうであろう。

文化が豊かに育っていき平和だった日々が戦国時代という各地の武将が争ったりして危険な日々に変わり、その後200年鎖国していたらアメリカの黒船に砲艦外交で不利な条約と共に開国させられ、第一次世界大戦は乗り切ったものの第二次世界大戦で敗れた、がその後朝鮮戦争などで壊れた戦車などを修理したりなど特需景気で日本がどんどん発展していき、高度経済成長期が訪れ、オリンピックまでも開催された。しかし少しずつ景気が悪くなっていき、経済が成長しなくなっていったのが今の日本である。

こんな壮大な過去を聞いたらなんとも言えなくなるのは当たり前と言ってもいい。

そんな壮大な歴史を聞き昼食を食べた一行は遂に東京へと向かうバスに乗った。



「...さん!起きてください!佐々木さん!」


「ん〜すまない...寝てしまっていた。何かあったのか?」


「目的地へあと10分ほどで着くようです。窓から景色を見てみてください。これが未来の東京ですよ」


「ん?どれどれ...な、なんだこれは...」


佐々木は未来の東京もそこまで変わっていないであろう。なので見る所がないと思いバスの中では寝ていた。だが窓の外を見てみたらどうであろうか。佐々木は自分はニューヨークにでもいるのではないか?と思った。

窓からでは上が見えないほどのガラス張りの大きなビルが何本も建っていた。

更には自分達の車の周りに警察車両がいつの間にかおり、周りに普通の車はいないが溢れんばかりの人が大勢いる。おそらく野次馬か何かであろうがあまりにもその数が多かった。まるで天皇陛下の即位式に自分が天皇陛下にでもなった様だった。

そして窓から見える規制されていなさそうな道路には大量の車が走っていた。

それも日本で使われているような車より排気ガスが少なく、種類もたくさんある為、未来日本の車の技術力の高さが伺えた。


「す、すごいなこれは...」


「はい。どうやったらこんなに巨大な高層ビルを建てれるのでしょう...」


「うむ、未来日本は心臓に悪いぞ」


「全くです」


だがそんな彼等より驚いている人達がいた。


「あ、あれはなんじゃ!」


「わ、わ、わ、わ、分かりません!うお!見てくださいあれ!とても高い塔が建ってますよ!」


「うおお!本当だ!そこら辺の山よりも高いぞ!」


「何か空に見えるぞ!」


「速い!なんだあのスピードは!我が国のワイバーンが可愛く見えてきたぞ!」


「しかも高いぞ!高度が高い!」


「お!あれは...」


東京にある物ほとんど全てが彼等の知らない物であった為興奮しっぱなしの3ヵ国使節団であった。

そしてバスは遂に皇居へ到着した。


「皆さん。これから天皇陛下、我が国の王に会いに行きますので準備をしてください」


「遂に天皇陛下とお会いする事ができるぞ」


「はい、しっかりとこの目で天皇陛下を確認します」


「うむ、しかしこの皇居はほとんど変わらないな」


「周りが変わりましたけどやはりここは変わってないんですね」


「私は安心したぞ、皇居が高層ビルなんかに改装されていないか心配であった」


「周りもきちんと整備されていてとてもいい雰囲気です。この皇居がある事でここが未来日本だとほぼ確定しましたね」


「そうだな。よし、降りるぞ」


「はい」


こうして使節団一行は皇居の中へと通された。

皇居の中には3ヶ国使節団も驚くような物はなかった。

そして待合室に通され、各国の使節団が順々と天皇陛下へ挨拶に行った。


カンドロス王国使節団


「はっ!ありがたきお言葉!今後は我が国と日本国が共に発展していくよう努めさせていただきます!」


「そんなにピシッとしなくても良いのですよ」


「はっ!申し訳ありません!」


このようにカンドロス王国の使節団は自国の国王と話しているのと同じように話していった。


コルド帝国使節団


「今回、我々の日常を守る為に軍を派遣してくださり何と申してよいかわかりません」


「いえいえ、礼を言うなら私ではなく総理大臣に言った方が良いと思いますよ。私は何もしていませんからね」


「承知致しました。私は貴公とお会いした瞬間、貴方から物凄いオーラを感じました。貴方は今後この世界を救う様な気が致します」


「そんな大層な事が私にできるでしょうか?」


「貴公の慈悲深さを持ってすれば世界を救えるでしょう、そんな気がします」


コルド帝国もカンドロス王国ほどではないがピシッとしていた。


トバ王国使節団


「今回はこのような時間を設けていただきありがとうございます」


「いえいえ私もあなた方と喋ってみたいと思っておりましたので私もこうして喋れて嬉しいですよ」


トバ王国は普通の対応をした。

ピシッとしすぎず、だからといって無礼でもなく理想の対応の仕方であった。


大日本帝国使節団


「陛下!ご無事で何よりです。我が国の敗戦後、陛下が実権を剥奪されたと聞き、私は夜も眠れませんでした」


「実権がなくてもとても優雅な毎日を過ごせているので大丈夫ですよ。しかし驚きましたね。こうして過去の我が国がこうして同じ時を過ごしているのがなんとも言えない気持ちになります」


「私も今自分達が未来日本にいる事がまだ信じきれておりません」


こうして大日本帝国の使節団は壁に飾られてある歴代天皇の中に昭和天皇がいる事を確認し、顔も同じである為本当の日本だという事を確信したのであった。



最後まで読んでくれてありがとうございます!

天皇陛下の喋り方がおかしいのは分かりますが頑張って調べて書きましたのでお許しください。

あと使節団の案内の仕方が遠足のようだというのも分かっています。

ですがこれもお許しください。

なんでもしますから(なんでもするとは言っていない)

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