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異世界転移組"日本"  作者: ぱいちぇ
第2章〜生き残る為〜
10/20

戦争

これから2日に一本の日は少し多めに書くか連続で出す日は普通って感じでいきます。




江戸日本で戦争が起きている頃、

現代日本では自由国民党による日本国憲法第9条の改正が行われていた。

国民は転移したという事態に危機感を覚え、多くが憲法改正に賛成であった。

主に変わった内容は以下の通りである。

・日本は装備の輸出を条件付きで許可する。

・自衛隊を軍扱いする。自衛隊を日本国防軍へ、それに伴い防衛省が国防省に、防衛装備庁は国防装備庁にそれぞれ名称を変更する。

・積極防衛、集団的自衛権の行使が可能に。

その他もろもろが変更された。

そしてこの決議がされた後カンドロス王国、コルダ帝国、新たに外交を結べたトバ王国に対しギガ王国からの侵攻を防ぐ為、国防軍が派遣される事が決定した。

この派遣される国防軍を視察するため(外交もする)

3ヶ国+日本と同じ様に軍を派遣する大日本帝国の使節が日本に来る事になった。



カンドロス王国 港町タロジ


この港町タロジはカンドロス王国の西側にある港の中で1番規模の大きな港だった。

そこに今回日本に派遣される3ヶ国の使節団が集結し明日、日本国が用意してくれた船に乗り、日本国へ行く為に日本のマナーを勉強していた。


「う〜む、おいザーバス少将、この信号システムというのがいまいちよく分からんのだ。この老いぼれにも分かる様に説明してくれ」


「シャティ将軍、自らを老いぼれなどと言わないでください。私もよく分かりませんがおそらくこの自動車という乗り物を管理する為のシステムなんだと思います」


「ふむ、よく分からんがありがとう」


「は、はぁ」


カンドロス王国軍の将軍シャティも今回日本へ軍の視察へ行く内の1人であった。

こんなんでも彼はかつて国境紛争で1千の軍で1万の軍を討ち破った名将なのだ。

そこへコルド帝国から派遣されたドルマン外交官がザーバス少将に話しかけてきた。


「ザーバス少将も大変ですな」


「これはこれはドルマン殿、私もこれが仕事の内なので全然大丈夫ですよ」


「ははは!そうですな、若いというのはいい事です」


「そうですね。それにしてもドルマン殿はこの日本国についてどう思いますか?」


「この日本国についてのマナーが書いてある冊子を読んだ限り日本という国は高い技術力を持っていそうだ。この冊子も全く同じ物をここにいる15人の使節に配っているところから既に印刷技術が我がコルド帝国を超えていると感じた。今回のギガ王国の侵攻からも日本国と大日本帝国から援軍が来てくれるおかげで勝てそうな気がしてきた」


「私もドルマン殿と全く同じ意見です。これでなんとかギガ王国から国を守る事ができそうです」


「これでギガ王国も黙ってくれればいいんですけどね、、今回のギガ王国の後ろには絶対聖ミリシマム国がいますから彼等が我々の勝った後にどう動いてくるか、それが問題ですぞ」


「仰る通りです。私は...」


こうして2人は日本国の視察へ行ける事に喜びながらもギガ王国と聖ミリシマム国の事が頭から離れなく、各使節団が宿に戻るまで話し合った。

ちなみに大日本帝国は自らの船で日本へ行く事になっていた。



翌日 タロジ港


「な、なんだあれは」


「わ、分かりません、、」


「これが日本国の船か、、」


そこには日本が転移し、用途がなくなっていた真っ白な飛鳥IIが沖合に泊まっていた。

飛鳥IIは全長241m、総トン数54,444tの日本が誇る大型客船であった。

使節団達は馬鹿でかい船が現れた事に動揺を隠せず、あたふたといていた。

そんな所へ小さな船に乗ってきたきちんとした身なりのスーツ姿の男の人が近づいてきた。


「皆さんこんにちは。今回は遠路はるばるこの港へ来てくださりありがとうございます。今回の皆様の視察をサポートさせていただきます、高橋と申します。

どうぞよろしくお願いいたします」


「「「「よ、よろしくお願いします」」」」


使節団達はこれほどまでに大きな船を持てるほどの経済力と技術力を持っているのだから、小さな船しか持っていない自分達を見下してくるのでは、と警戒していたがものすごくきちんとした挨拶を日本国の使節からされおどおどしていた。


「では、皆さん。早速ですが時間がありません。ボートに乗り飛鳥IIへ向かいましょう」


「そんなに時間がないのですか?」


ドルマンが高橋に質問をした。


「はい、既に各地の国防軍から今回派遣される部隊が横須賀港に到着しつつあります。ですので急がなければ国防軍が出港してしまうので、皆様が見れなくなってしまう可能性があるからです」


「なるほど、それは困りますな」


「はい、では行きましょう」


こうして一行はモーターボートに乗り飛鳥IIに到着した。


「近くで見ても大きな船だなぁ、、よいしょっと」


「そうですね、大丈夫ですか?将軍?」


「これくらいなんでもないわい。ふう、疲れるなぁ」


将軍が疲れて、手を壁につけた時である。


「うわっ!!」


「どうしたんですか!」


「こ、この船、、て、鉄でできておるぞ!」


「え?そんなわけなi...」


ペトッ


「えええええ!!ヒンヤリしました!高橋殿!この船鉄で出来ているのですか!」


「は、はい、そうですよ」


高橋は鉄でできた船にものすごくはしゃいでる2人を見て苦笑していた。


「いやはや、すごいですな。しかしこんなに大きな鉄の塊がどうして浮いてられるのですか?そしてなぜこんなに船の内部が明るいのですか?」


「私もなぜこんなに大きな船が浮いてられるかはあまり知りませんが、船の内部が明るいのは簡単に言うと電気という光を人工的に作り出し、その光を放っているので明るいのですよ」


「ふむ、分かったような分からないような...」


「ははは、詳しい事は日本の書店に売っているような本に書いてありますのでそこでご覧ください」


「ご丁寧にありがとうございます」


「いえいえ、こちらがお部屋になります」


「おお!なんと綺麗な!船の中だとは思えませんな!」


使節達にはそれぞれ部屋があり、全員の部屋がロイヤルスイートクラスだった。

それはもう船の中とは思えないほど広く、ホテルの様だった。

そこで使節達は疲れを癒していた。

そして食事もレストランに皆行き、普段食べている食べ物よりも美味しい食べ物が船の中で食べられる事にまたもや驚いた。

普通船の中では保存食くらいしか食べれないのにジューシーなステーキやら新鮮なサラダやら喉越しのいいワインなどなどとても美味しい食事を食べ満足した。

こうして一行は横須賀港に着いた。


「す、すぐ着きましたね」


「あぁ、たったの3日だったな、しかし、な、なんだこれは...」


「あはは、き、気にしてはいけませんよ」


使節団達は自我をなんとか保っていた(?)が、今彼等の目の前に夢でも見ない様な光景が広がっていた。

視界の中には見た事もないような大量の船、船、船、

小さな船から300mはありそうな超大型の平べったい船、その他にも色々な艦艇がいた。

使節団が口を開けてその光景を見ていると港に飛鳥IIが到着した。

護衛についていた国防艦『あさひ』も少し遅れて到着した。

使節団が降りた場所にはバスが1台止まっていた。

他にも隊員や車両が忙しそうに働いていた。


「では、皆さん船旅お疲れ様でした。お疲れのところ申し訳ないですが皆さんにはこれから早速バスに乗ってもらい、横須賀港から派遣される国防軍の様子を見てもらいます。どうぞ、お乗りください」


「高橋さん、これが冊子に書いてあった自動車という乗り物ですか?」


「はい。これが自動車です。自動車の中でもバスという集団を輸送できる車両です」


「ありがとうございます」


そして皆乗り込んだところでバスは走り始めた。


「おお!ザーバス!本当に動いた!動いたぞ!」


「そうですね!興奮してきました!」


「2人とも静かにしておいた方がいいと思いますよ」


「「は、はい」」


「では皆さん早速右側にサン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦が見えてきました。この船は700名ほどを乗せる事ができる艦艇です。昔は在日米軍の艦艇でしたが、今は正式に日本国防軍の艦艇となっております」


在日米軍の事についても冊子に書いてあったので皆知っていた。

そして今回派遣される軍の中にも多数の米軍艦艇が参加する事になっている。

以下が今回参加する国防軍艦艇である。

国防艦ひゅうが

国防艦かが

国防艦まや

国防艦あたご

国防艦あしがら

国防艦こんごう

国防艦あきづき

国防艦せんだい

国防艦こくりゅう

国防艦 グリーンベイ

国防艦ニューオーリンズ

国防艦ロナルド・レーガン

国防艦シャイロー

その他輸送艦、補給艦、補助艦


今回は負けたら折角手に入れた石油や食料がなくなる為、日本としても出来る限り艦艇を出撃させようとしていた。




最後まで見てくれてありがとうございます!

国防陸軍は次回出します!

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