匣の中で育てた願い(☆★)
天よ輝け
大地よ育て
優しさよ満ちてゆけ
人に生まれし者ならば
言葉の難しさ
伝える労力
受け取る痛み
伴うもので
時に枯れ果て
水に飢え
それでも そんなときでも
甘えることも
叫ぶことも
許せない自分がいて
力があればと握る拳
零れ落ちてく水のように
掴みきれないもどかしさ
反して湧き上がる
無念 後悔
鳥の囀り
魚の呼吸
優しさが満ちるとき
自分が自然の一部と気付く
作り込まなくていい
笑えなくてもいい
ありのままでいい
いっときだけでも
その胸へ囁いて
何もかも上手になんて出来ない
例え力を望んでも
だけどそれは諦めではなく
可能も 不可能も
一人一人が持つ
力が生み出しているものだから
力はもう持っているから
瞳を閉じればそこに居る
何者でもない自分が
何か与えられなきゃ生きてる意味がないなんて
そんなことがあるものか
触れられないようでそこに在る
命の息吹がすぐ側に
優しさを乞うのではなく
自分の存在が優しさになりうることを信じて
怖かったけれど
長かったけれど
匣の中から踏み出そう
私には伝えたいことがあるから
もう知っているからこそ
届けたい思いがあるから
知っているよ
みんな みんな
一生懸命なんだ




