いぎあり判じ
裁判所では、裁判官が法律にもとづいて刑罰の決定させたり、二者の争いの調停を行います。
裁判は公開されており、希望者は見学・傍聴ができます。
ときには、庶民感覚では『おかしい』と感じられる判決がくだされることもあるようです。
森の中で楓の葉が赤いモミジになっている。
小さなタヌキくんと、頭に王冠のようなものを乗せた白いおサルさんがいる。
二人の間にあるお皿には、最中が乗っている。
皿の横には湯気のあがる湯呑も置かれていた。
「んとね。白猿さん。お菓子の最中は、最中と読むと別の意味になるの」
「そうだな。子狸くん。異義語といって、同じ文字で複数の意味になるものだ。読み方は同じで、字が違ったら同音異義語っていうぜ」
「字が同じで違う意味になるのは、他にもあるの?」
「たえとば『生物』という字だな。『せいぶつ』だと動物と同じ意味。『なまもの』だと焼いてない食べ物だな。同じ漢字で、読み方によって意味が変わるのは、例えばこちら」
人気 読み:にんき・ひとけ
大人気 読み:だいにんき・おとなげ
十分 読み:じっぷん・じゅうぶん
三位 読み:さんい・さんみ
黒子 読み:くろこ・ほくろ
色紙 読み:いろがみ・しきし
魚虎 読み:かわせみ・しゃちほこ
「んとね。最後の魚虎の字は知らなかったの」
「他にも、同じ字で読み方も同じで、別の意味になる言葉もあるぜ。たとえば『変態』」
「エッチな意味と、風変わりな人ってこと?」
「いや、その2つは同じ用法だ。カブトムシなどが幼虫からサナギ・成虫になることも変態っていうんだ。オタマジャクシがカエルになるのもそうだな」
「そうなんだ。からだの構造が変わっているの」
「他にも意味は同じだけど、人によって別の製品を思い浮かべるものもある。たとえば『一輪車』だな」
「車輪が1つの乗り物なの。サーカスなんかで乗っているイメージなの。でも、他にあったっけ」
「工事現場で使っている手押し車も一輪だぜ」
百科涼蘭
「ほんとだ。人は乗らないけど一輪なの」
「ちなみに工事現場のあれは『ネコ車』とも言う。これも異義語があるぜ」
「ネコ車? ジブリ映画にでてくるバスのおばけ?」
「いやいや。ウマがひっぱるのが『馬車』、牛がひっぱるのが『牛車』だ。北欧神話の女神フレイアは、ネコがひく戦車にのっているぜ」




