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ぷちミントさまと対歌
夜が綺麗に見えることがある。
作業を止めてふと見た
窓の向こうに広がる景色とか。
自然が織りなすプラネタリウムと
混じる街灯のコントラスト。
優しく染みる光と闇と
むりに輝くディスプレイ。
ついつい思わずもう一回
天然色の黒を見る。
突然響くカラスの鳴き声。
こんな夜更けに起きてる不思議。
自然と自分が重なって
響くその声耳傾ける。
お前は一人闇の中
いったいなにを思うのか。
ちゃんと寝ろよと独り言。
答えの来ない声を発して。
そっと輝く人光の元を落として息一つ。
ベッドに転がり瞳を閉じた。
今日はこのまま溶けて眠ろう。
夜が綺麗に見えることがある
淡く香る湿気 昼間とは違う気配
いつの間にか落ちた日に
顔を上げて気付く
からりと開ける戸
ぼんやりと浮かび上がるヤマボウシ
闇夜の中 ちりばめられた白い花
囚われ見上げる ぴちゃりと水音
振り向けば 青い波紋と金魚鉢
ぴちゃり ぴちゃり
ああ、わかっているよ
君は一人闇の中
つぶらな瞳でこちらを見てる
答えのない声 ぱくぱくと
ひらひらと翻りながら
こちらを見てる
コツリと鉢に指つける
向こうからも小さな手
親指爪ほどの掌が
ガラス越しでも 重なりあった




