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秋野 木星さまと連歌
夜が綺麗に見える事がある
誰もいない地下道への入り口
フロントガラスから見えるライト
車内から流れるワルツ・フォー・デビー
夜が綺麗に見える事がある
街灯の青白いライト
時折り吹く 湿った風
暗闇の中に吸い込まれていく
コツコツと響く足音
夜が綺麗に見える事がある
月明かりの海 潮風の波
ほら貝が唄う先に
続いて行く二つの足跡
残されたしじまと共に
夜が綺麗に見える事がある
黒くたたずむ 物言わぬ山
池で跳ねる 微かな水音
そっと繋いだ 連れ合いの手のぬくもり
清涼な鐘の音は
街へも海へも静かに染みわたっていく
ほら、ね
夜が綺麗に見える時がある




