10 ケルベロス現る
( =д=) んー……むにゃむにゃ……ぼりぼりぼり……
( ・д・) その時俺は寝ぼけていて、ただ金玉の裏がかゆくて、掻いていただけだったんだ。それを……
J( ´□`)し ニー太さん、おはようござ……あっ……
(;・Д・) あっ……
(;-д-) 起床させにきた看護師に、パジャマの中に手突っ込んで、金玉ぼりぼりしている場面、ばっちり目撃された。ここにプライバシーなど無いっ。
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( ・д・) 抗がん剤は三種類投与される。一つは五日かけて大量に。一つは一日目にちょろっと。
( ・д・) そして今日は……強い薬を点滴される日だという。医師も看護師も凄く警戒して臨んでいる。
( ・Д・) おおおお……一度に点滴三つもつけてるぞ。今までも同時二つはあったが、三つは初めてだ。
( ・Д・) ケルベロス点滴と命名しよう。そのうち一つか二つは、ただの食塩水か吐き気止めの薬な。
( ・д・) 水分も同時に投与して、抗がん剤の強さを薄めたり、排尿を早めたりしてるらしい。
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( ・д・) 今日の掃除のおばちゃんは昨日までとは違う人だ。あの暗い人とは違って笑顔がある。
(゜▽゜) 血やタンがまざったゴミは回収できませーん。
( ・д・) 昨日まではそんなこと言われてなかったのにな。
( ・д・) 今日は木曜か。院内にファミマがあるから、YJとチャンピオン買いに行くぜ。
( ・д・) む、これはこの病院のポスター? 全国ランキング30の手術実績あるのかー。
( ・Д・) ゲーッ、ヤンジャンあるけどチャンピオン売ってない!
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J( ´▽`)し ニー太さんそろそろシャワー浴びたらどうです? 初日から浴びてないでしょ。
( ・д・) 最初に担当した看護師が声かけてきてくれたので、ありがたく浴びさせてもらうことにする。
( ・д・) 点滴はどうするんだろ……
J( ´▽`)し 針の部分は刺したままです。ラッピングします。
( ・д・) なるべく左手にはかけないようにしないと……
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( ・д・) ていうか、病室俺一人になった。あの自己中騒音糞爺もいなくなった。
(´・д・) ま、どーせ新しい人がまたすぐ入ってくるだろうけどね。次はどんなのが来るか不安。
J( ´□`)し 担当医先生がお呼びですよー。
( ・д・) これからシャワーだっていうのにー。
(*◇*) やはりまだ治療始めたばかりだし、癌は小さくなっていないですねー。
( ・д・) そうなのか……がっかり……
( ・д・) 小さくなってくれればいいんだけどなあ。
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(;-д-) そしてシャワー時、あっさりと外れたラッピング。点滴の所濡れまくり。
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(´・д・) 新しい人が部屋に入っていた。また爺だ。
( ・д・) そしてまた装着されるケルベロス点滴。
J( ´□`)し ではいよいよ強い薬をうちますよー。
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(;・д・) ここまで前置きされてお膳立てもされて警戒されるって、よっぽどとんでもなくヤバい薬なんだろうな。
J( ´□`)し ……
(;・Д・) ちょ、ちょっと待て……
J( ´□`)し うんしょ、うんしょ……
(;・Д・) 管に凄く空気入ってるぞっ。このままじゃ空気が血管入って死ぬじゃねーか!?
(;・皿・) やるしかない! あれをやるしかない! キラークィーン!
(;・д・) しかし癌のせいでスタンドも出なかった!
J( ´□`)し 少しくらい、空気はどうしても入るし、よほど空気が管の長い部分しめてなければ平気ですよー。
(;・д・) 空気が長く見えたんだが……
( ・д・) ちなみにヤバい薬以外の二つの点滴は?
J( ´□`)し 吐き気止めであり、精神安定効果もあります。
( ・д・) さっきから妙にふわふわしているのはそのためか。
J( ´□`)し 無いともっと心臓バクバクすることもあるんですよ。
( ・д・) ケルベロス点滴のおかげで、尿の頻度も凄くなっている。
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( ・д・) 暇なので三年ぶりくらいに元カノにメールしてみる。
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・4月19日 入院六日目
(;・д・) 夜起きたら点滴残量ゼロ、交換してくれるように要請。
J( 'O`)し 血が逆流しちゃうけど、平気ですよ。
(;・д・) 空気入りまくるんじゃないかとビビったわ。
( ・Д・) ひっく!
(;・д・) ん……?




