【武器解説02】フレイル [挿絵]
元来農具であったフレイルですが、古代には麦打ち場と呼ばれる広場があり、稲や麦の穂を叩いて分離する作業(打穀)に使用されていました。
聖書においてはオルナンの打ち場という名称が登場し、日本においても唐竿という名称のフレイルが1688年以降に登場します。その形状はまさにフレイルそのものです。
『フレイル』(ゴーデンダッグ)
長い柄と木製もしくは金属製の棍棒を輪で連結させた鈍器。全長2メートルほどの両手武器で、遠心力を加える事でかなりの打撃力を期待できます。
ゴーデンダッグはオランダ語で「こんにちは」等挨拶を意味する言葉で、1302年ベルギーのコルトレイクにおける金拍車の戦いにおいて『ゴーデンダッグ』を持った市民が重装歩兵を圧倒した事でその名を轟かせました。
尚、ゴーデンダッグは先端を棍だけではなく、鋭利な槍形などにしてさらに殺傷力を増していたようです。
フレイル (カルギス) ※1
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『チェーンフレイル』
短い柄と1メートルほどの分銅鎖がついた武器で、架空もしくは非常に希少であったとされています。
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参考文献
クボタのたんぼ https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/history/tools/threshing.html
(2024/08/24閲覧)
【武器解説】では、図鑑の挿絵横に添えられている短文をイメージして記述しています。
詳細な情報につきましては、記載の参考文献等を調べていただければと思います。




