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【武器解説12】ピルム
紀元前4世紀、共和制ローマ軍が帝政初期まで使用した投擲用の投げ槍です。
全長2メートル弱、150センチ程の木製の柄と50センチ程の鉄製の穂でできています。
穂の部分は非常に特徴的で、銛のような形状の先端部分から下が針金のように細くなっていました。
盾に刺さると細い穂は容易に曲がり、敵側に再利用される事がありません。
さらに“かえし”がついている事で抜けず、ピルムの刺さった盾を捨てさせる為の有効的な工夫として機能していました。
同じ形状で全長1.2メートル程のバリエーションがあり、そちらはピラと呼ばれています。
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参考文献
古代ローマ軍の武器と戦い方について
https://note.com/tender_otter406/n/n7bc66b6971ae
(2024/05/13閲覧)




