【武器解説08】グラディウス [挿絵]
紀元前3世紀〜3世紀、古代ローマ軍が使用した数ある武器の中で最も有名な剣『グラディウス』
剣闘士を指すグラディエーターの由来ともなっています。
グラディウスは長期間に渡って使用された為、複数のバリエーションが存在しています。
この項では最も有名な2種類のグラディウスをご紹介します。
(グラディウス・ヒスパニエンシスも歴史的な視点ではグラディウスと呼ばれるべきですが、形状が違うため除外します)
『マインツ型グラディウス』
『ポンペイ型グラディウス』
マインツ型の刀身は60センチ程で当時としても短く、幅広で肉厚。切っ先は三角で反りはありません。
銑鉄と軟鉄を混ぜた合金製で破損しにくかったと言われています。
ポンペイ型はさらに刀身が短く、柄頭に球状の飾りがついていました。
大型の盾スクトゥムを用いてテストゥド(亀)陣形で防御を固め、投擲槍ピルムでの一斉攻撃の後にグラディウスで突撃というのがセオリーでした。
グラディウスは斬撃性能、刺突性能、耐久性全てが当時としては非常に高レベルでしたが、その真価は形状からくる量産と輸送に対するパフォーマンスの高さにありました。
グラディウス(ザビア訓練士長) ※1
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参考文献
古代ローマ軍の武器と戦い方について
https://note.com/tender_otter406/n/n7bc66b6971ae
(2024/05/13閲覧)




