【作中補足03】教育と成人
『教育』
古代ローマにおける教育は6歳から12歳頃までを基礎教育として、読み書き、数学、歴史、朗読などを家庭教師や塾講師から教わるのが一般的でした。
この時期は学校教育ではなく、家庭内学習や私塾が基本で、市内の広場ではギリシャ系の教師による青空教室が行われていました。
12歳から15歳は中等教育でラテン語とギリシャ語、哲学等を習熟し、それ以降は高等教育として法学や政治学等を学びます。
『成人』
古代ローマでは17歳になるとトガ・ウィリリスという衣装が用意され、これを着ている者は子供ではなく大人として扱われます。
共和制期においては、徴兵が始まる歳でもありました。
ただし、17歳から完全な成人扱いというわけではなく、成熟した大人としての完全な市民権は25歳を節目として与えられていました。
女性に関しては成人が非常に早く、初潮を迎えた12歳頃とされていたようです。
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参考文献
古代ローマ史論集
http://rome.hideki-osaka.com/rome03.html
(2024/05/13閲覧)
フィリップ・マティザック.訳 岡本千晶.古代ローマの日常生活:24の仕事と生活でたどる1日.原書房.2022年発行




