【武器解説18】鎧 [挿絵]
4世紀、古代ローマの軍学者ウェゲティウスが編纂した著書『軍事論』に、古代ローマ軍の装備についての記述が残されています。
前8世紀頃、“胴鎧”を意味する『ロリカ』という前後に青銅の金属を合わせた鎧が登場します。
これは当時盛況を誇ったギリシャの『パノプリア(完全な甲羅の意)』という非常に重い青銅鎧を元に作られたものです。
パノプリアを起源として、アテナイの将軍『イフィクラテース』が各部をイノシシの皮等に置き換えて軽量化を図る事で鎧は進歩します。
『ロリカ・ハマタ』(鎖帷子)
金属の輪を編み合わせた軽鎧。
もしくは布に直接輪を縫い付けた軽鎧。
安価かつ軽量な為、中世まで使用された最も普及していた鎧です。
青銅製もしくは鉄製、当時は軟鉄を多く使用していました。軟鉄は炭素含有量が低い為に“焼き入れ”の効果があまり得られません。
その為、そこまでの高い強度は得られませんでした。
『ロリカ・スクアマタ』(板札鎧)
革鎧に金属小片を鱗状に取り付けた鎧。
指揮官級、騎兵が使用していた。
スケイルアーマーの一種で、鎌倉時代に使用されていた日本の“大鎧”と同じカテゴリーになります。
『ロリカ・セグメンタタ』(板金鎧)
組み立て式のプレートアーマー。
肩部は複数の楕円形の金属板を蝶番で留め、可動できるようにしている。当時としては非常に高い性能を誇り、重装歩兵が使用していた。
古代ローマ兵といえばロリカ・セグメンタタという印象がありますが、重量やコスト、装着の難易度から古代ローマの歴史としてはそれほど長期間は使用されませんでした。
“トイトブルク森”の古戦場等、数カ所で見つかっています。
ロリカ・セグメンタタ(板金鎧)(コルネリウス)※1
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参考文献
ロリカ・セグメンタータ ~古代ローマのもっとも有名な鎧についての諸々~
https://posfie.com/@centurio_P/p/kkKjH7R
(2025/05/21閲覧)
wikipedia ロリカ・ハマタの項
https://ja.m.wikipedia.org/wiki
(最終更新日2025/04/13)




