第七章 第四話 新たな剣
ライテスは、折れたルミナリアの剣を見た。
「魔法疲労か。魔法剣でよくある現象だが、同じ現象として神魔斬刀を全力で使用したエミアの剣が消滅した現象がある。」
「じゃあ・・・オリハルコンで・・・」
「まて。」
ライテスは、インゴッドを二つ取り出した。
「一つはオリハルコン。もう一つはアダマンタイトだ。」
「アダマンタイト?」
「合成実験は成功している。光流金属には落ちるが、凄まじい硬度を持つヒヒイロカネとなるはずだ。」
「義父上・・・ヒヒイロカネとは?」
ファルフが、ライテスに尋ねる。
交際の許可を得ようとしたら、無理やり許婚にされてしまった格好なので、ファルフはライテスをそう呼んでいる。
「「地球」の「日本」に伝わる伝説の金属だ。現物がないのでマユツバものだったが、深遠の図書館で調べたら、偶然発見した。まあ、「日本」の神々もそうしてヒヒイロカネを合成したのだろう。」
言うと、ライテスは一通の書簡を取り出した。
「ラムンセンへ行け。そこに、腕のいい鍛冶師がいる。王家の御用達もしているので確実だ。この家系の者は、「レイストの剣」「トラルティアの剣」「ティアムルの剣」の製作にも携わっている。」
「はい。」
ルミナリアは、フローラ、ファルフ、グレイと共にラムンセンに向かうこととなった。




