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ハイブリッド・ブレイバーズ  作者: SHIN
第三部 手掛かり
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第四章 第二話 夜に輝く女王の瞳

「ここね・・・宮殿は・・・」

ミュウは、夜の静まり返った宮殿の前にいた。

「そこまでです。錬金術師ミュウ・ファレンシア。」

そこにいたのは、キティルハルムの女王ノワール二世。

「あら。誰かと思えば、エレノラの使い魔の猫さんじゃないの。」

「子孫ですが。」

ノワール二世は、目をゆっくりと広げる。緑色の瞳孔が輝いている。

「夜は、キティルハルムの民の実力が発揮される時間帯。」

『悠久の図書館』(エターナルライブラリ)を構える。

「そうね。・・・って・・・!」

ノワール二世は、その姿を消し、ミュウの懐に飛び込み、『悠久の図書館』(エターナルライブラリ)を両手に握り、全身を回転させて、回し蹴りを放ったのだ。

「危なァ・・・この身体能力も健在ってことね・・・」

ミュウは、すんでのところでかわした。

「でも、進化に伴い、爪はなくなってしまいましたが。」

言いつつ、尻尾ではたきにかかる。

「油断ならないわね!」

「猫・・・だからねぇ・・・」

建国以来のお決まりの台詞を言いつつ、呪文を唱える。

光輝閃熱針シャイニング・ニードル!」

ミュウの足元から、光輝大燃焼シャイニング・エクスプロードの変形の針状の炎がほとばしり、ミュウの股間を焼こうとした。

「!!げっ!どこ狙ってんのよ!」

ミュウはかわしつつ、毒づく。

「あらら・・・ライテス卿の戦術だったんですがねぇ・・・」


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