幕間:メインキャラクター紹介
一段落という事で一度レギュラーメンバーを纏めてみました。
【櫻(本名:春乃 櫻)】
本作の主人公。
身長:120センチ 年齢:70歳(肉体年齢:7歳)
特徴:透き通るように真っ白な、眉に掛かる市松人形のように綺麗に切り揃えられた前髪と、腰まで届く同じく綺麗に切り揃えられた後ろ髪。
一人称:あたし
元来、他者の記憶や思考を覗く事の出来る超能力【読心術】を持つ超能力者で、その能力を応用した能力コピーが使える。
しかしある時、飛行機事故に遭遇し、墜落を防ぐ為に仲間の念動力をコピーし限界を超える能力を振るった事で命を落とした。
その際に『まだもう少し生きたい』と願った事、そしてその稀有な能力を持っていた事で他世界の女神【ファイアリス】に目を付けられ、スカウトのような形で異世界へと呼ばれる事になる。
その世界の主神である女神によって【人類の神】を任された櫻は『断わればその魂は消滅するだけ』という脅しにも似た状況に渋々ながら引き受け地上へと降り立つ。
複数の他世界に魂を分散させる事で【死】を薄め、命を永らえた櫻であったが、その魂は10分割され、薄め過ぎた結果不老不死の肉体を得てしまうと共に、元は70歳であった肉体も7歳へと戻ってしまった。
更に【死】と同時に【存在】自体も薄まり、他者の記憶に残り辛い存在ともなってしまっており、人生を大きく変える程の関りを持たない限りはやがて人々の記憶から消えてしまう。
不老不死となった肉体に不便の無いようにと女神【ファイアリス】が気を利かせ、肉体の超回復能力を与えられており、ある程度の条件付ながら自身のどんな傷でも瞬時に治す事が出来る。
対人の護身術程度は身に付けているが、魔物との闘いにおいては体術では劣る。
地上に降りた段階では不完全な神であり、真の神となるべく世界に存在する6体の主精霊を巡る旅に出る事となる。
基本的には正義という物に固執する事も無く人同士の小さないざこざ程度なら無視するが、困っている人が居ると放っておけない性格。喜怒哀楽がハッキリしている。
【アスティア】
第一の使徒。
身長:130センチ 年齢:推定111歳前後(肉体年齢:11歳)
特徴:美しい金色のロングヘアーに白い肌。万華鏡のような独特の虹彩を持つ金色の瞳。
一人称:ボク
櫻が地上に降臨して最初に出会った現地人であり最初の使徒。その正体は100年程も生きているヴァンパイア。胸は見た目ペッタン。(触れると柔らかさは感じる程度。)
櫻の旅に同行するという条件で血を与えられ、使徒となった。
素の状態ではほぼ戦闘力は無いに等しいが、櫻の血を飲む事によって大幅な肉体強化が施される。その効果時間は飲む量と比例する。
普段は黒を基調としたゴスロリ服を好んで着用するが、カタリナの趣味に付き合い様々な恰好をする事も嫌では無い。
半不死の性質を持ち、肉体は血と精気で維持されている為、長時間生命活動を阻害される(心臓や脳を再生出来ない状態)ような事でも無ければいずれ再生する事が出来る。
また、背中にコウモリのような羽根を生やして空を飛ぶ事も出来るが、素の状態では非力な為に余り重い物を持って飛ぶ事は出来ない。
食事は吸血のみで、『人』の食べ物を食す事は出来るが味を感じないという。
子供っぽい性格で感情がコロコロと表に現れる。
【カタリナ】
第二の使徒。
身長:175センチ(変態時:200センチ) 年齢:24歳
特徴:燃えるように真っ赤なボサボサのロングヘアー。切れ長の赤い瞳。薄褐色の肌。
一人称:アタイ
櫻が最初に辿り着いた町『ファート』で出会った魔物ハンターの女。種族はライカンスロープ。
空を飛ぶ魔獣相手に苦戦していたアスティアを助ける為に止むを得ず血を与えた事で使徒となる。その後色々有って旅に同行する事となった。
櫻の事はその雰囲気から『お嬢』と呼ぶようになる。
旅慣れている事も有り櫻達にとって頼れる大人的存在。
戦闘慣れした逞しい肉体にEカップは有ると思われる飽満な胸を持つ。
戦闘の際には変態(獣人化)するが、その際に肉体が肥大化する為に普段からブカブカのインディアン装束のような衣服を着ている。また、血の力を得ていない場合には獣人化は月の満ち欠けの影響を受ける。
可愛い女の子が好きで櫻達に可愛らしい服を着せ変えさせ目の保養にするのが趣味。
また大食漢であり主食は肉。種族の特性から生肉も普通に食べる事が出来る。その為か口の中に並ぶ歯は牙のようにギザギザとしている。
変態時には全身が体毛で覆われた人狼の姿へと変わり、赤い鬣を靡かせる。
【命】
第三の使徒。
身長:156センチ 年齢:??(外見年齢:16歳程度)
特徴:薄灰がかった黒髪で、ふんわりとしたセミロングのボブカット。少し垂れ目気味のおっとりとした黒目。
一人称:私
櫻達が東大陸に渡り辿り着いた二つ目の町でとある事件に遭遇した際、保護する事となった少女。
その正体は【魔法使い】が作り出した人造人間。
『使徒』とは神の血肉を与えられた(経口摂取した)者の事なのだが、正確に言うと命はそれには該当せず使徒とは明言出来ない。
色々と有って旅に同行する事となり櫻を『ご主人様』、アスティアを『お嬢様』と呼ぶようになる。
身体を構成する物質は【魔法使い】によって生み出された魔法金属であり、強度と柔軟性を併せ持ち命の意思で様々な形に変形させる事が可能。
形状記憶合金のように『本来の姿』が設定されており、変形させていない場合には傍目には普通の人間の少女のようにしか見えない。
生み出されてから長らく研究施設の中に放置されていた為、知識は書物で得られる程度の事を吸収してはいるが実践経験は乏しい。だが知識の吸収は早く、成長速度は目を見張る。
食事等は必要としないが、とある条件が整うと発情状態になり主人の体液を求めるように仕組まれている。
余り感情を表に出す事は無いが決して無表情という訳では無い。
【ケセラン】
ペット(?)
身長:??(外見:直径30センチ程) 年齢:??
特徴:真っ白なふわふわの毛玉につぶらな瞳とウサギのような長い耳の生えた謎の獣。
一人称:ぼく(ただし櫻にしか聞こえない。)
櫻達が旅の途中で出会った【獣の神】に託された突然変異の獣で、神々が使う『念話』を使う事が出来、その為櫻とある程度の意思疎通が出来る。
また、様々な獣と仲良くなる事が出来る為に櫻と獣の仲介をする事も多い。
外見としては真っ白な毛玉なのだがどうやってその形を維持しているのか、本体はどのような姿なのかは全く不明。
『ピッ』や『チッ』と言った短い鳴き声を出すが、普段は余り鳴く事は無く、それ処か余り積極的に動く事も無い。
櫻の頭の上が定位置で、その白さで櫻の頭髪と同化するように身を休めており傍目には存在を気付かない程。
草食の獣で、普段はピョンピョンと飛び跳ねて移動するが食後は消化に良いのかコロコロと転がるように移動する。
獣の神によって『永遠の若さと命』を与えられているが、決して不死身という訳では無く単に加齢で死ぬ事が無いだけであり肉体が滅べば死んでしまう。その為戦闘時には安全な場所に避難する。
【ファイアリス】
主神
身長:?? 年齢:??
特徴:銀の髪の美しい女性の姿を見せるが、それが本当の姿なのかは不明。
一人称:私
櫻が命を落とした際にその能力に目を付け人類の神としてスカウトした異世界の主神。魂を分割して【死】を薄めようと言い出した張本人。
何事も重く捉えず言動はやや無責任のようにも思える。
放任主義で地上の事は地上の其々の神達に任せている為、案外暇神。
櫻の事を気に入っており度々念話を飛ばしては世間話等をする。櫻にとっても良き上司であり先輩であり相談相手。
世界の主神と言うには性格が軽く余り威厳は無いがその力と影響は強い。その気になれば世界の状況を即座に把握する事も出来るが面倒なので余り積極的にする事は無いらしい。
自分の頭の中でのキャラクター像を改めて確認する意味も込めて書き出したものですが、この回だけを目にした方が少しでも興味を持って下さいましたら是非本編を最初から読んで頂ければと思います。
本編ではここに書き出した以外にもキャラクター達の様々な面を窺う事が出来ると思います。




