25話
次の日
昨日は、あれからカボチャ頭を5体ほど倒しレベルが21になった。
俺は今、教室で授業を受けている。
キーンコーンカーンコーン
スピーカーから聞き慣れたチャイムの音が鳴り六時間目の終わりが知らされる。
「お、もう終わりか。じゃあ日直の人、号令して」
教科担任の先生が日直に号令をするように言う。日直はそれに従い、
「起立!」
椅子が一斉にきしみ、クラスメイト達が、嬉しそうな顔、眠そうな顔でそれぞれ立ち上がる。
「礼!」
「「「ありがとうございました」」」
日直の号令と共に皆、同時に頭を下げる。
やっと帰れる。カバンを持って帰る物を入れ帰りの支度をして椅子から立ち上がる。
「冬野く」
「悠!! 一緒に帰ろう!!」
藤原が何か話しかけてきそうだったが、友達に呼ばれて中断する。
面倒そうだし、藤原が友達と話している間に気づかなかったふりをして帰ろう。
教室を出て、靴を履き替え帰路に就く。
今日もダンジョンに行く予定だ。
十数分歩き家に着くと、制服から着替え武器と探索道具を取り、ギルドに向かう。
数十分後
ギルドに着く。当たり前のことだが昨日よりも圧倒的に人が少ない。快適だ。
早速、探索申請を済ませてダンジョン門に向かって歩き出す。
「あの! 冬野くん・・・・だよね」
後ろから、知らない男に呼び止められる。デジャヴだ。今度はなんだよと思いながら振り返って声の主を確かめる。
見覚えがある。クラスメイトの誰かだったような気がするが名前は覚えてない。
「えっと・・・・・・」
名前を思い出そうとしていたら、あっちから話始める。
「え、えっと、同じクラスの末永です」
「あ、ああ、末永くんも探索者だったんだ」
「うん、といっても昨日なったばかりなんだけど」
おそらく、ダンジョンツアーに参加したんだろう。
「で、何の用?」
「今日は、折入って冬野くんにお願いがあるんだ。もしよかったら、パーティーを組んで欲しいんだ」
またかよ。俺はパーティーに誘われる呪いにでもかかってるのか?
というか、強さの差を考えろよ。
「ごめんけど、俺は一人で探索することにしてるんだ」
「そこをなんとか!!」
末永は俺に頭を下げて、頼み込んでくる。
「なんで、そんなに必死なんだよ」
「僕を探索に連れてって戦い方を教えて欲しいんだ」
は? つまり、寄生させて欲しいってお願いなのか? バカかコイツ。なんでそんな俺にメリットがないことしないといけないんだよ。コイツを探索に連れて行っても足手纏いになるだけだしな。
「そう言うことなら他を当たってくれ、俺は誰かに教えられる程強くない。じゃ、そういうことで」
人にものを頼むときは何か相手に対してのメリットぐらい提示しろよ。甘いんだよ。
「ま、待って!」
後ろで何か言ってるが聞こえないふりをして、ダンジョンの門を使って2階層に入る。絶対にここまでは追ってこれないだろう。やっぱり便利だなこの門。
そうして俺は夜街エリアに向かって、洞窟エリアを歩き始めた。




