18話
入学初日が終わり、学校から帰り家で一息つく。
今日のダンジョン探索はどうしようか。うーん、今日はこれといってやること無いしな。昼ごはん食べてから、少しだけ潜るか。
新しい階層に少しだけ挑戦してみよう。
そう考え、あらかじめ用意していた昼ごはんを食べる。
ニュースをつけるがどこの局も入学式のことばかりだ。役に立ちそうな情報はないな。
ご飯を食べ終わり、食器を片付ける。
さて、ダンジョンに行くか。
いつものように探索道具と武器を持ち外に出る。
「いってきます」
習慣の挨拶をしてダンジョンに向かった。
家から数分の駅に行き、電車を待つ。
電車を待っている間に今日行く新しいエリアの復習をしておこう。
新しいエリアは第二階層で一番目のエリアだ。薄暗い洞窟で構成され、主な敵はスケルトン。ようは動く骨だ。全ての個体が錆びついた剣を持っている。まあ、槍よりリーチが長くないので問題ないだろう。洞窟内は松明が壁に立てかけられているらしいから、光源は一応確保できるらしい。
駅内にアナウンスが響く。
どうやら電車が来たみたいだ。
数十分後
ギルドに着いた。一応、購買部で邪魔にならない腰にかけられるランタンを買っておこう。この前見かけた気がする。
ランタンを探す。・・・・・・お、やっぱりあった。値段は少し高いが。まあ、ここで躊躇う事なんてないな。
レジでランタンを購入し、とりあえず鞄の中に入れておく。
さて、行くか。
探索申請をさっさと済ませて、ダンジョンに入る。
草原エリアを横断し、森林エリアを抜け、砂浜エリアにたどり着く
発動:『危機感知』『気配隠蔽』
嫌な予感がしたと同時に草むらに隠れ『気配隠蔽』を発動する。奥の方から半魚人が三匹歩いてきた。
あぶな、やっぱりこのスキルたちは優秀だな。
半魚人たちはこっちに気づく事なく通りすぎる。
そろそろいいかな。周りにモンスターがいない事を確認して草むらから出る。
2階層の入り口は・・・・・・地図によるとこっちだな。
地図を見ながら歩いていれば、おそらく入り口であろう所が見えてきた。
あそこか? 砂浜に不自然に建っている石製の階段がある。
『危機感知』には反応がない。なら大丈夫か?
恐る恐る階段を降りて行く。結構降りれば石畳の大きな部屋に出る。
大きさはおそらく学校の体育館ぐらいだろう。人も何人かいる。
そうだ、新しい階層に来たらやらないといけないことがあった。
周りを見渡し、ギルドにあったダンジョンの門にそっくりな建築物を見つける。
あれか。その建築物に近づき観察する。確か、情報通りならこの門の近くに淡く光る球体があるらしい、それに触れるとギルドにある門から2階層にあるこの門に移動できるらしい。毎度ながら仕組みを考えても仕方がないだろう。
よし、これで登録もできたしモンスターを探してみるか。
広場から洞窟エリアに入る。
少し暗いが見えないほどではない。
槍を構えながら、前に進む。
発動:『危機感知』
スキルが発動した感覚と少しの悪寒が走る。
カラン、カラン、カラン
洞窟内を音が反響して聞き取りづらいがその音が近づいてくることはわかる。
少し奥の角から骸骨が出てくる。こちらを見つけるとカランカランと音を出しながら近づいてくる。
そこまで速くないみたいだ。まだ余裕がある。まずは鑑定してみよう。
発動:『鑑定』
《なりそこないの戦士。体は骨で構成されており、骨はそこそこ硬い。移動速度は遅く、攻撃速度もそこまで速くない。打撃攻撃に弱い。頭の骨を砕けば簡単に倒すことができるだろう。まさしく、戦士のなりそこない。》
弱いな。絶対半魚人の方が強いだろ。階層が下になるほどモンスターは強くなるわけではないのか。
しかし、槍の刃こぼれは怖いな。そうだ。
発動:『影操作』
槍の穂先に影を纏わせ、固める。切れ味は無くなるが打撃攻撃が弱点ならこれで充分だろ。
そんな事をしていたら、骸骨は槍が届く位置に来ていた。
骸骨は持っている錆びた剣を振りかぶる。速度はとても遅い。
俺は骸骨が攻撃する前に野球のバットを振る要領で槍を構え、骸骨の頭に向け思いっきりスイングする。
レベルの恩恵を受けて身体能力が高くなっているおかげで、簡単に骸骨の頭は首から取れる。
ガン、という音を立てて横の壁にぶつかりそのまま頭の骨は砕ける。
骸骨の体を見てみればバラバラになり地面に散らばっている。これで終わりか。本当に弱いな。
少しすれば光の粒子に変わり、ドロップアイテムが出現する。
見れば、ただの骨だ。まあ、一応鑑定してみるか。
発動:『鑑定』
《なりそこないの骨。なりそこないの戦士の骨、カルシウム豊富で肥料にすれば植物がよく育つだろう》
この骨で育った物を食べるのは少し気持ち悪い気がするが。豚や牛の骨と一緒みたいな物か? おそらく人の骨ではないわけだし。
いけない、今は探索に集中しよう。
明日は学校があるし、そこそこ骸骨を狩ったら帰ろうかな。




