薬害肝炎て何?
この話「薬害肝炎」は私の実体験も含まれてます。
作中で分かりにくい部分を後書きにて捕捉してます。
「何か最近体がダルいなぁ」
父が突然そんな事を言い出した。
「少し黄疸が出てない?」
義母が元看護婦らしい事を言った。
「またかぁ...お酒なんてほとんど飲まないのになぁ?」
「ウイルス検査...受けてみたら?」
「ウイルス検査?どういう事?」
健康診断で一度引っかかった時、再検査すると異常なしだったが翌年の健康診断でもギリギリだったのだ。
不摂生が原因でないのは一目瞭然なので、義母は他の要因を考えたのだろう。
「私達が初めて会った時に肝炎訴訟があったのよ。もしそうなら早く治療しないと...」
この時の義母の推測は正しく、父はB型肝炎ウイルスキャリアと言われた。
だがそれだけでは無かった。
「念の為、私達も受けましょうか」
義母の勧めで耕にぃ、私、義母と純玲も受けたら
耕にぃだけ陽性だった!
医者は
「お父さんは既に肝炎を発症していると思われるので、一度肝生検を受けてみましょう。お兄さんの方は定期的に血液検査をされて、問題なければそのままでかまいません」
と言われた。聞いた感じだと7割の人はキャリアのまま発症しないそうで、する人は32歳前後に症状が出始めるらしい。
「健康診断で採血あるのでそれでも構いませんか?」
耕にぃがそう聞くと「それで大丈夫です」と答えた。
帰宅中義母が言うには、集団予防接種で注射器の使い回しが原因として今訴訟中だと言った。
私も「幼稚園までされた。今は同じ針、使ってないよ?」
と言ったら「感染しなくて良かったね」と義母は言った。
どうやら父達は養護施設での予防接種で感染した模様。
このウイルスは母子感染はするが、父子感染は確率が低いらしい。
状況から永峯 幸子だけが感染しておらず、私が出来た時に父から母に感染もしなかったみたいだ。
同じ事が父、義母、妹にも当て嵌まる。
だが...この時まだ誰も事の重大さに気付いて居らず、父は
「治療費たっかぁ〜」と嘆き「高額医療制度...申請しましょうね」と義母は言った。
「それでも月8万かぁ〜」
「死ぬよりマシでしょ!」
父の言葉に義母が言った【死ぬよりマシ】の言葉に、私は治療さえすれば大丈夫なのだと安心してしまった。
肝生検...肝臓に太い針を刺し「バスン!」という音と共に採取されます。ちょ〜痛いですがその前の筋肉注射も痛いです。「力抜かないと痛いですよ〜」(抜いてるけど痛いわ!)←心の声
歯を食いしばりながら全力で左手に力が入らないよう堪えましたが痛かったです。
しかも私の場合肝臓の線維化が思ってたより酷くて限りなくf4(f4から肝硬変と言われインターフェロン治療出来ないと当時言われました)に近いf3と言われ1年(実際は2年)薬を飲み続け2回目の肝生検を受けなんとかインターフェロン治療可能になりましたが1年の投薬治療に副作用が私の場合半年続き...
自身の話は後日どこかで。
母子感染の確率は70〜90%(母が抗体陽性だと5〜20%)
父子感染の確率は25%...とありましたが感染経路が性交渉時とあり、この時母体に感染が無ければ子供にも当然感染しないと思われますが...予め分かっているなら医師に相談しましょう。
ウイルス検査は本人の同意が無いと出来ない為、健康診断等で発覚する事はありません。
暴飲暴食や仕事で有機溶剤等使用経験無く肝数値が高いと言われたら、ウイルス検査した方が良いと思います。
因みに訴訟期限が
B型肝炎ウイルス...2027年3月31日
C型肝炎ウイルス...2028年1月17日
らしいので疑いのある方はお早めに、あとご自分で必ず良く調べて下さいますようお願いします。
読んで頂きありがとうございます(╹▽╹)
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