教室での出来事
「またあの子寝てる」「起きてるとこ見たこと無いわね」「でも最初のテストでほら...」
周りがうるさい。嘘か本当か知らないけど入試で上位だった者が1組に割り振られたと噂されていて、そこで私が寝てるのが気に入らないらしい。
そもそも公式を覚えて計算ミスが無ければ誰でも満点が取れちゃう一番楽な教科なのに...私しか満点取れて無かったらしい。
ほっといても来月には違うクラスに落ち(て)るのに...
......ツンツン......
誰かが背中をつついてる。場所的に廊下の窓からだとすぐに分かり...
「恵子...止めて」
「おぬし!超能力者か?!」
「分かるに決まってるでしょ!」
馬鹿な事をしに来た恵子に私は
「友達居ないの?」「アンタが言うん?」「(関西弁)うつらんといて!」
アホなやり取りをする。
キーンコーンカーンコーン……キーンコーンカーンコーン……
「予鈴鳴ったわよ」「しゃ〜ない。戻るか」
私は手を振りながら戻る恵子を見ながら
「新校舎から旧校舎まで戻るの...五分だと走らないと...」
そこまで口にして気付く。
「往復だと...1分も居れないじゃない」
仕方無いから、これからは渡り廊下まで行くか...
(私は走らないけどね)
睡眠時間と合わせて体力まで使う訳にもいかないし...
そんな事考えながら学校を終えてバイト先に行くと
知らない女性が純玲に話しかけていた。
帰宅してバイト先に向かう沙織
予鈴が鳴る...つまりお昼休みまで予鈴の鳴らない授業の合間に来ていた事もある恵子が毎回走っていた事に今頃気付いた...そんな感じです。
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