設定資料集
二章終了時点までの情報一覧です。
■時系列
●十二年前
領主であったリーゼロットの父が行った施策により、クリスの父が職を失う。
その後、彼は荒れ、酒に溺れるようになった。
結果、妻との仲も悪化し、クリスに対して暴力を振るうようになる。
その原因がリーゼロットの親にあると知ったクリスは、リーゼロットと距離を置く。
なおもクリスと仲直りしようとするリーゼロットに苛立ち、強く当たるようになっていく。
●十年前
リーゼロットは魔法使いを名乗る男性と出会い、薬を受け取る。
それを使ってクッキーを作り、クリスがそれを食べ、薬を摂取。
翌日、クリスの人格はリーゼロットにとって都合のいい形に変わり、リーゼロットは自らが取り返しのつかないことをしたと知る。
また、クリスの両親も人が変わったようにリーゼロットの家に尽くすようになり、領主たちは不気味に思いながらも、罪悪感があったため、半ば強引に仕事を作り出して彼らに与えた。
以降、二つの家族の交流が再開する。
●五年前
クリス、リーゼロットは十三歳になり、啓示の日を迎える。
それぞれ【暗殺者】、【賢者】の職を得る。
クリスは忌み嫌われる職だったため、行き場を失っていたが、リーゼロットはそんな彼女を屋敷で雇うことになる。
最初こそメイドとして雇うつもりだったが、何気ない会話がきっかけで、執事服を纏うことに。
クリスの一人称が“僕”になったのもこの頃からである。
それから数カ月後、リーゼロット及びその両親が、何者からか薬を投与される。
傍若無人な振る舞いが始まり、まっさきにクリスの両親が自殺に見せかけて殺された。
その犯人がリーゼロットと知りながら、なおもクリスは彼女の執事としての責務を全うし続ける。
クリスが師匠であるベアトリスと出会ったのもこの頃。
●四年前
黒の王蛇の研究員だったフレップ・リンベリーが行方をくらます。
リーゼロットの両親が、魔物化の影響により姿を見せなくなる。
カウリィがメイドとして屋敷にやってくる。彼女はとある事情から姓を名乗りたがらなかった。
ニールはスクルタと共にティンマリスに診療所を開く。
●三年前
ベアトリスがクリスの前から姿を消す。
数カ月後、セントラルマリスに現れたベアトリスは、ヴァイオラの師匠となる。
●二年前
キャミィの両親が何者かに薬を投与される。
領主ジョシュア・マリストールと黒の王蛇の首領ヴェルガドーレが接触。
最初こそ断っていたものの、突然の心変わりで両者は手を組むことに。
魔薬を利用して、黒の王蛇はマリストール領で急速に勢力を拡大する。
●半年前
ベアトリスがヴァイオラの前から姿を消す。
●三ヶ月前
ミーシャの頼みを受け、ヴァイオラが彼女を屋敷から連れ出し、旅に出る。
そして現在に至る。
■関係者一覧
●クリス・ティヴォーティ
年齢:十八歳
性別:女
職業:【暗殺者】
冒険者ランク:D
執事服を纏う、中性的な外見をした黒髪の少女。
一人称は“僕”なので、余計に男性に間違えられる。
行動理念は“変貌する前の”リーゼロット中心で、屋敷を出たのも彼女を救うためである。
誰よりもリーゼロットのことを愛しているが、それが恋愛感情かは定かではない。
武器はナイフ。
執事服の中に、常に最低でも数十本のナイフを仕込んでいる。
八歳のときに摂取した魔薬の影響か、戦闘中は瞳がかすかに赤く光り、“魔力の流れ”を見ることができる。
それをナイフで断つことで、下位魔法しか使えない【暗殺者】ながら、魔法使いと渡り合えるだけの戦闘力を持つ。
また、魔薬の影響は四肢にも表れ、“半魔物化”とも呼べる現象を引き起こすことで、理性を保ちながら高い戦闘力を発揮することが可能。
・使用スキル
下位:[ブリッツアサルト][ウインドエッジ][エクスキューション][バットスマッシュ][クイックスラッシュ]
中位:[シャドウステップ][ヘッジホッグ][ソニックラッシュ]
上位:[アサシンダイヴ][スカイフィッシュ][フェイタルエンド]
・混合スキル
風刃斬首
風刃飛魚
風刃痛打
風刃針鼠
風刃速斬
風刃血鷲
巨岩血鷲
黒死血鷲
●リーゼロット・クリヴィア
年齢:十八歳
性別:女
職業:【賢者】
冒険者ランク:人間時SSS相当、魔物化時測定不能
クリヴィア領の現領主にして、この国において最強の魔法使いと言われる金髪の少女。
実力と人格を兼ね備えており、国内外における人気は高い。
だが自分の従者に対しては非常に当たりが強く、表と裏の顔を使い分けていると言われている。
魔薬の投与前は、心優しい少女で、幼馴染であるクリスと常に一緒に行動していた。
現在もクリスに対する依存は変わっておらず、彼女が屋敷から出た現在も、事あるごとにその名前を口にする。
クリスには恋愛感情を抱いているが、薬のせいか、はたまた主と執事という関係を気にしているのか、言葉にしたことはない。
五年前から継続的な投薬を受けており、魔物化した際は“巨大な龍”の姿となる。
●キャミィ・トラウゴット
年齢:十六歳
性別:女
職業:【商人】
ティンマリスを中心に商人として活動をしていた少女。
クリスやリーゼロットに比べると小柄で、何かと騒がしいため、小動物的な印象を抱く。
商人としての実力はまだまだだが、基本スキルである[話術]や[交渉]は習得済みなので、クリスたちより口が達者なのは間違いない。
彼女の両親は二年前に薬を投与され、現在は日常会話すら不可能な状態にある。
クリスの顔が好みだったことをきっかけに彼女に惚れ、行動を共にしている。
巨乳が武器だと思っていたが、クリスの周辺に、クリス本人を含めて巨乳しかいないので悲しい。
●フィス・シナモトゥス
年齢:二十四歳
性別:女
職業:【水使い】
冒険者ランク:C
ティンマリスギルドの受付嬢。
非常に色気のある女性で、男性冒険者からの人気も高い。
ひと目見たときからクリスのことが気になっており、密かにアプローチもかけている。
魔法使いなので、元は冒険者として活動していたが、魔法の実力で上下関係が決まる界隈に嫌気がさして引退。
今は穏やかに暮らしている。
ティンマリス崩壊後は、街の冒険者たちを束ね、他のギルドと協力しながら復興のために尽力している。
●ディヴィーナ
年齢:二十四歳
性別:女
職業:【氷使い】
冒険者ランク:A
ティンマリスで活動する冒険者の女性。リジーナの実の姉。
槍を持ち、氷魔法と併用して戦う。
薬により人格が破綻し、最後は魔物化しながらクリスに挑むも敗北。
完全な魔物化を前に、妹のリジーナにとどめを刺され死亡した。
貧乏だった幼少期から現在に至るまで、妹のリジーナと二人で支え合って生きてきた。
妹のことを恋愛対象として愛していた。
・スキル
中位:[フリーズウォール]
上位:[ブリザード]
●リジーナ
年齢:二十二歳
性別:女
職業:【炎使い】
冒険者ランク:A
ティンマリスで活動する冒険者の女性。ディヴィーナの実の妹。
槍を持ち、炎魔法と併用して戦う。
薬により姉に従って戦っていたが、最後はショックで一時的に正気を取り戻し、魔物化する姉を殺害。
自分たちの境遇を語りながら、クリスにとどめを刺すよう頼んで死亡した。
貧乏だった幼少期から現在に至るまで、姉のディヴィーナと二人の世界で生きてきた。
姉のことを恋愛対象として愛していた。
・スキル
中位:[フレイムウォール]
上位:[フレイムストーム]
●ヴァイオラ・アギレイア
年齢:二十歳
性別:女
職業:【闇使い】
冒険者ランク:S
代々マリストール家に仕える、執事の家系に生まれたおさげの女性。
ミーシャ・マリストールに頼まれ、彼女とともに家を飛び出して旅をしていた。
しかし逐次、彼女の父であるジョシュアに報告しており、彼はミーシャの動向を把握していた。
彼女が仕える対象は“マリストール家”のため、相反する命令を下すミーシャとジョシュアの狭間に揺れる。
だがミーシャの魔物化をきっかけに、彼女への愛情を自覚し、彼女のために戦い、魔薬に冒されたジョシュアと敵対することを決意。
クリス、キャミィと共に、セントラルマリス付近にある魔薬工場を目指して旅立つ。
・使用スキル
中位:[アシッドスワンプ][スケアリーブラッド]
最上位:[ブラックホールシューティング]
●ミーシャ・マリストール
年齢:十二歳
性別:女
職業:【炎使い】(ただし未覚醒)
冒険者ランク:魔物化時SS相当
マリストール家の令嬢。
ヴァイオラと二人で、こっそり屋敷を脱走して旅をしており、お忍びでティンマリスを訪れていた。
とにかく執事であるヴァイオラのことが好きで、彼女と一緒ならどこにいても楽しいと思っている。
明るく元気な少女だが、実は二年前まで、暗く病弱な少女だった。
魔薬の影響により、両親同様に彼女も変わっていたのである。
それを証明するかのように、母から渡された薬を服用することで、二年分の蓄積された魔薬が解き放たれ、ミーシャは魔物化。
巨人の姿となり、その身に宿す【炎使い】の力でティンマリスの街を焼き尽くした。
最終的に、辛うじて残っていた人間の体の部分を、巨人から引き抜くことで撃破されたものの、救出されたミーシャは人格が完全に破壊されていた。
それからニールの診療所に預けられ、ヴァイオラが治療方法を持ち帰るのを待ち続けている。
●ジョシュア・マリストール
年齢:三十四歳
性別:男
職業:【土使い】
冒険者ランク:S相当
マリストール家の長。ミーシャの父であり、ヴァイオラの主人。
心優しく、穏やかな男だったが、二年前に黒の王蛇と手を組んでから人が変わってしまう。
●ミレイユ・マリストール
年齢:三十二歳
性別:女
職業:【炎使い】
冒険者ランク:A相当
ジョシュアの妻。ミーシャの母であり、ヴァイオラの主人でもある。
暖かく、慈悲深い女性だったが、二年前に黒の王蛇と手を組んでから人が変わってしまう。
●ベアトリス
年齢:不詳
性別:女
職業:【武道家】
クリスとヴァイオラの師匠で、あらゆる武術を極めた最強の“執事”と呼ばれた人物。
かつてはスクルドと呼ばれる女性に仕えていたが、彼女の死をきっかけに各地を放浪している。
数ヶ月前にヴァイオラの前から姿を消し、現在は消息不明。
●キルリス・アングラッジ
年齢:二十二歳
性別:女
職業:【土使い】
冒険者ランク:S
黒の王蛇幹部。巨大な斧を持ち歩く、危険な目をした女。
クリスよりも小柄なので、なおさら斧が大きく見える。
金、宴、快楽、人殺しが好きな典型的な悪人で、自分でもその自覚がある。
仲間と一緒に、とにかく楽しいことをするために生きており、黒の王蛇に所属したのもそのためである。
一方で魔薬のような人の心を操る道具には嫌悪感を示したり、一度身内になった人間には優しかったりと、情に厚い一面もある。
よほどクリスが好みだったらしく、キャミィよりも強烈にアプローチをしている。
ティンマリスの戦いにおいて仲間を全員失い、薬への憎しみをさらに強めた。
現在はクリスたちと別れ、黒の王蛇内での仲間を集めるために、たまたま出会ったカウリィと一緒に旅をしている。
魔法の腕はかなりのものだが、とにかく“魔法を前に飛ばす”のが苦手。
遠距離攻撃をする際には、魔法で作った岩を斧で吹き飛ばすか、足元から突き出すタイプの魔法を使う。
・スキル
下位:[ストーンランス]
中位:[ストーンピラー][デザーティフィケイション]
上位:[タイタンフィスト][マウンテンブロー]
●テイリー
年齢:二十一歳
性別:男
職業:【氷使い】
冒険者ランク:A
眼鏡をかけたキルリスの部下。
冷静沈着な男で、参謀的な立ち位置だった。
キルリスからの信頼も厚い一方で、いじられるのに弱いので、よく彼女からからかわれて可愛がられていた。
ミーシャから貰ったケーキで魔物化したクラッツに取り込まれ、キルリスに殺される。
●エテルード
年齢:二十二歳
性別:男
職業:【風使い】
冒険者ランク:A
ちょっぴり猿っぽい、キルリスの部下。
めっぽう酒に強い。
調子に乗りやすい性格だが、ムードメーカー的な立ち位置だった。
キルリスの酒の強さについていけるのは、唯一彼だけだったという。
ミーシャから貰ったケーキで魔物化したクラッツに取り込まれ、キルリスに殺される。
●ニャンデリィ
年齢:二十三歳
性別:女
職業:【闇使い】
冒険者ランク:A
趣味は拷問、キルリスに重すぎる愛情を抱く、彼女の部下。
その邪悪な趣味とは裏腹に可愛いものが好きで、キルリスと二人で買い物に行くことも多かった。
ミーシャから貰ったケーキで魔物化したクラッツに取り込まれ、キルリスに殺される。
●クラッツ
年齢:二十四歳
性別:男
職業:【炎使い】
冒険者ランク:A
食べることが大好きな、とにかく大柄な男性。キルリスの部下。
自分好みの食事を欲するあまり料理を極めており、キルリスも含め、部下たちは全員彼の作る食事を毎日楽しみにしていた。
つまみ食いが多すぎるのがたまに傷。
ミーシャから貰ったケーキで魔物化し、キルリスに殺される。
●グラード
年齢:二十八歳
性別:男
職業:【風使い】
冒険者ランク:S
ティンマリスを裏から支配する黒の王蛇の幹部。
絵に書いたような悪人で、薬を広めることもいとわない。
キルリスに嫌われており、命を狙われていたが、追い詰められた末に薬を摂取して魔物化。
最後はクリスとキルリスが協力して放った魔法で撃破される。
・スキル
下位:[ウインドエッジ]
上位:[トルネード]、[サイクロンシールド]、[ストームバースト]
●レナ
年齢:二十歳
性別:女
職業:【光使い】
ティンマリスで医者をしている女性。
ミーシャとの戦いにおいて、唯一生き残った【光使い】。
●ヴェルガドーレ
年齢:不詳
性別:不詳
職業:不詳
冒険者ランク:SSS相当と言われる
黒の王蛇の首領。
謎の多い人物で、ここ数年はまともに幹部たちの前に顔を出すこともないのだという。
●カウリィ・リンベリー
年齢:十七歳
性別:女
職業:【農民】
リーゼロットの屋敷で働くメイド。クリスの同僚。
かなり肝がすわっており、主であるリーゼロットに対しても遠慮せずに文句を言えてしまう。
四年前までは兄と一緒にセントラルマリスで暮らしていたが、色々あってリーゼロットの屋敷にやってきた。
リーゼロットが魔物化した際、その両親に守られながら唯一生き残って屋敷を脱出。
その後、魔物に襲われそうになったところをキルリスに助けられ、クリスの知人という彼女と一緒に行動することになる。
●ニール
年齢:二十六歳
性別:男
職業:【農民】
ティンマリスで診療所を開く、眼鏡をかけた、人の良さそうな男性。
治癒魔法が使える【光使い】ではないため、彼の専門は肉体ではなく心の病である。
キャミィの両親と友人だったよしみで、二人の治療を行う。
それから一年以上が経ち、ティンマリスで似たような症状が多発。
調べた結果、それが魔薬と呼ばれる薬物の影響であることが判明し、検査薬を作る。
ミーシャとの戦いの後、キルリスから疑いの目を向けられたことをきっかけに、クリスに自らの正体が“黒の王蛇の研究員フレップ・リンベリー”であることを明かした。
●スクルタ
年齢:不詳
性別:女
ニールの診療所でナースとして働く、青髪の女性。
無表情で滅多に言葉を発することもなく、淡々と仕事をこなす。
ニールと一緒に暮らしているらしいが、関係は不明。
●無限貌
年齢:不詳
性別:不詳
職業:【賢者】
冒険者ランク:測定不能
常に顔を変え、神出鬼没に現れる謎多き魔法使い。
かつての戦争において、単身で数万の兵士を撃破するなど、国家に多大なる貢献をした。
魔導タワーの開発にも携わっており、彼がいなければ建設は不可能だったと言われるほど。
一方でその思想や行動はまったくもって理解不能で、現在どこにいるのかもわからない。
■用語解説
●職業
神から与えられる才能を明示化したもの。
十三歳になると与えられ、訓練によりスキルの習得が可能となる。
元々、この世界にまだ神が存在した頃、彼らがこの世界で“遊びやすくするため”に作られたと言われているが、詳細は不明。
●スキル
啓示の日に得た職業に応じて、人間が得ることができる人智を超えた能力のこと。
本人の身体能力を超える動きを可能にしたり、物理現象を捻じ曲げることが可能となる。
スキルは習得難度に応じて下位、中位、上位、最上位の四段階に分類される。
●魔法
スキルの中でも特に、“魔力”と呼ばれるエネルギーを使って発動されるものを指す。
なお、スキルを使わずとも、魔法使いは力の行使が可能だが、スキルに比べると効率は悪い。
魔力障壁もそのうちの一つであるが、“魔力消費が微小”かつ“効果は絶大”と、この世界のパワーバランスを破壊するにふさわしいインチキである。
最大魔力及び魔法の射程は生まれつきの才能により決まっているため、自らの限界を見てしまったものは、武器を手に武術を修めることが多い。
●魔力障壁
魔法以外の攻撃を全てシャットアウトする防壁。
なお、魔法も防ぐことが可能だが、威力の高いものを受けると突破される。
●魔石
魔力を宿す鉱石。様々な種類が存在する。
魔力で駆動する“魔道具”を作るのに使用され、魔導タワーはその最たる例である。
●魔導タワー
無限貌が設計した、首都にある巨大なタワー。
魔力波を周囲に飛ばし、遠距離での通信を可能とする。
大量の魔法使いが材料として使われているだとか、魔導タワーのせいで魔物が生まれたと噂されているが、王は全て否定している。
●魔薬
魔石の粉末を使用した薬。
魔法使いの体内に存在する魔力に反応させ、人の心を操り、魔物に変えることが可能。
使用する魔石や分量を変えることにより、気分を高揚させたり、快楽を与えたり、一瞬で魔物化させたり、逆に体内に魔力を溜め込み強大な魔物を生み出す準備をすることもできる。
また、魔力を持たない一般人に対しても、“魔石そのものが生み出す魔力”を使い精神に干渉することができる。
現在は黒の王蛇と呼ばれる傭兵団が、マリストール領内にて大量に流通させている。
●ティンマリス
マリストール領の南端に存在する街。
そこそこ大きな街で、ギルドを含めて一連の施設が整っている。
●セントラルマリス
マリストール領の中心に存在する大きな街。
周辺には魔石を使った工場も多く存在しており、人口が多く賑わう一方で、ティンマリス等に比べると空気が悪い。
マリストール家の屋敷や、黒の王蛇の本部、魔薬製造工場があるといわれる。
この次から三章に入ります。




