前へ目次 次へ 5/30 5.「空白の夜」「たゆたい」「秋の朝」 「空白の夜」 恋しくて 愛しくて 彼の人を想い 独り涙する夜 彼の人は今、 愛する人を抱いている 何を想っているのだろう 何を想って眠るのだろう ____________________ 「たゆたい」 夕陽に照らされた秋の ライ麦畑の中で あなたとふたりひとつになって あなたとふたり一緒に溶けて もうふたり後には戻れない ただなされるがまま たゆたうだけ ____________________ 「秋の朝」 厚く曇った硝子窓の向こう側に あなたの笑顔を見る 幻の一瞬