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74話 おっとりとした雰囲気とは裏腹に

「みんな、こんユニ~! 今日はシャテーニュ先輩と遊んできたから、それについて話すね!」


 朝から事務所に用事があり、別の用で来ていたシャテーニュ先輩とたまたま顔を合わせた。

 エリナ先輩やシャテーニュ先輩とオフで会う機会はそれほど多くないので、こういう時は予定さえ合えば用事の後に軽く遊びに行くのが恒例になりつつある。


『こんユニ~』

『こんユニです』

『こんばんは』

『シャテーニュ先輩と遊んできた(意味深)』

『先輩に変なことしてない?』


「ちなみに、やましいことはなに一つしておりません!」


 明らかな冗談とはいえ危険な邪推をするリスナーさんたちもいるので、キリッとした口調で断言した。

 ゲームのキャラや先輩たちにセクハラ発言をすることはあるけど、あたしが変なことをする相手はミミちゃんただ一人。


「事務所の近くでお昼ごはんを食べて、その後に小さなゲームセンターに寄ったんだよ~」


 出来事を簡潔にまとめ、話を広げていく。


「シャテーニュ先輩ってオフでもマイペースなおっとり系お姉さんって雰囲気なんだけど、リズムゲームをやってる時はバトル漫画並みのオーラを身にまとってるんだよね」


『そう言えばリズムゲーム得意なんだっけ』

『前に配信で激ムズ曲フルコンしてたね』

『あのゆるふわな感じでリズムゲームの鬼だからギャップがすごい』


「太鼓を叩くゲームがあったから、無謀にも対決を申し込んだんだ~。どのゲームセンターにも置いてあるから、一度はやったことがあるって人も多いんじゃないかな?」


 アミューズメント施設はもちろん、ゲームコーナーを要するお店であれば必ずと言っていいほど設置されている印象だ。

 子どもの頃は買い物のついでによく遊ばせてもらっていた。


『学生の時ハマってたなぁ』

『シャテーニュちゃんに挑む勇気は称賛に値する』

『どのぐらい大差で負けた?』


「うわっ、みんな結果を聞く前からあたしが負けたって決め付けてる! 失礼だな~、まったく」


『ごめんなさい』

『でも負けたんでしょ?』

『まさか妨害して勝ったとか?』

『チート使っても勝てなさそう』


「まぁ、実際とんでもない大差で負けたんだけどね。対戦した後で一人プレイの様子も見せてもらったんだけど……あれはヤバいよ、人間業じゃない。勝ち負けとかじゃなくて、一緒にプレイさせてもらえて光栄とすら思えるレベルだった」


 最高難易度の超激ムズ曲を涼しい顔でプレイするシャテーニュ先輩の姿を思い出しながら、しみじみと語る。


「あと、終わった後に笑顔で「フルコンボでクリアできたー」って言ってたのがかわいかったな~」


 時折コメントを拾いつつ、あたしはシャテーニュ先輩と遊んだ時の様子を小一時間ほど話し続けた。

 配信の企画としては難しいけど、今度プライベートでミミちゃんやエリナ先輩も誘って四人でゲームセンターに行ってみたい。

 三期生がデビューしてから、親睦会としてみんなで行くのもありかもしれない。

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