表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/245

48話 深夜にのんびり

 たまに昼夜逆転する日があるけど、基本的には規則正しい生活を送れている……と思う。

 それと関係あるかどうかは別として、今日は夜になっても目が冴えて眠気を微塵も感じない。

とりあえずベッドに横たわってみたものの、『これはしばらく寝付けそうにない』と直感した。

 ……よし、配信しよう!

 突如として脳内に浮かんだその考えを実行に移すべく、あたしは急いで告知を出し、ベッドからパソコンデスクへと移動して準備を開始する。


***


「みんな、こんユニ~! なんか目が冴えちゃってて眠れそうにないから、急だけど配信することにしたよ~」


 数十分後、あたしはいつものあいさつを元気よく告げて、ゲリラ配信に至った経緯を説明した。

 本当に急遽決まった配信だというのに、たくさんの人が配信に訪れてくれている。


『起きててよかった』

『こんユニ~』

『ゲリラ助かる』

『理由がかわいいw』

『そういう日あるよね』


「眠くなったら配信終了するから、それだけ許してね!」


 言葉に出してみると、なかなか――というかかなり身勝手な話だ。


『はーい』

『了解です』

『寝落ちして寝言を聞かせてくれてもいいんですよ』

『あったかい牛乳とか飲んだら眠たくなるかも』


 不満を言うどころか優しく受け入れてくれるリスナーさんたちには、もう感謝の気持ちしかない。


「雑談枠のつもりだったけど、アカペラ歌枠とかどうかな?」


『リスナーの意識を強制的に奪うつもりかな?』

『ユニコちゃん落ち着いて』

『それはヤバいよ』

『冷静になれ』

『ユニコのアカペラ……破壊力すごそう』


「ちょっとみんな、コメ欄のざわつき方が尋常じゃないんだけど! もっと喜んでよ!」


 とは言ったもののリスナーさんたちが戦々恐々としている理由は痛いほど分かるので、アカペラ歌枠は次の機会に持ち越すことにした。


「雑談するにしても、なにかトークテーマが欲しいよね~。絞らないと朝まで話しても終わらないし」


 最近やったゲームの感想やミミちゃんとの印象的なやり取りなどなど、話題は無限にある。

 話があっちこっちに逸れてしまうのもよくない気がするから、なにかしらのお題があるとありがたい。


「ってことで、いまからお題を募集するよ!」


 思考放棄してリスナーさんたちに丸投げしてみた。

 あたしの雑談枠では割とよくあることなので、コメント欄を見ても驚いている人はほとんどいない。


『知ってたw』

『安定の丸投げ』

『最近食べたマズい物とか』

『ビックリしたこと』

『ミミちゃんとのてぇてぇエピソードが聞きたい』


「ありがと~! それじゃ、パッと目についたコメントから――」


 あたしはピンときたコメントを拾い、一つのお題につき五分程度話すという流れを何回か繰り返した。

 話したり笑ったりしているうちに適度な疲労感が溜まったのか、配信開始から一時間足らずで当初の目的であった眠気が訪れる。


「ふぁぁ……みんな、今日は付き合ってくれてありがと~。盛り上がってきたところだけど、いい感じに眠くなってきたから、そろそろ終わるね。お礼とお詫びを兼ねて、明日は二回行動するから、楽しみにしててね」


 一時間前の元気が嘘のように、いまにも寝落ちしてしまいそうな状態で言葉を紡ぐ。


『ゆっくり寝てね』

『おやすみ』

『楽しみにしてる』

『ゲリラ配信楽しかったよー』


「改めて、今日は本当にありがとう。みんなもゆっくり休んでね。それじゃあみんな、おつユニ~っ」


 残った元気を振り絞って締めのあいさつを告げ、配信を終える。

 一時は徹夜の可能性もあるかと思ったけど、無事にぐっすり眠れそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ