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36話 三人でコラボ③

「それじゃ、次はミミちゃんとエリナ先輩の晩酌コラボについて話してもらうよ~。配信前とか配信後のやり取りとか聞かせてもらえると嬉しいな」


「あの日は確か、ユニコちゃんもビールを飲みながら視聴してくれてたんですよね?」


「うんっ。途中で寝落ちしちゃったけど、続きは起きてからアーカイブで見た!」


「ビール飲みながら寝落ちって、ユニコの見た目からは想像もできないわ」


「確かに、あたしは大人の色気の塊みたいな存在だからね。だらしないイメージは皆無だと思うけど、そのギャップも愛してほしいな~」


 やや落ち着いた口調で、吐息多めに言ってみた。


「え……?」


「はぁ?」


『ツッコミ待ちかな?』

『ミミちゃん、エリナちゃん、ツッコんであげてー』

『空気凍ってません?』

『ユニコは凍結魔法を会得した』

『申し訳ないけど色気なんて一度も感じたことない』


「ちょっ、ちょっと待ってよ、放送事故の一歩手前だよこれ! ミミちゃんもエリナ先輩も、配信者としての自覚を持って! あとリスナーさん、少しぐらい肯定してくれてもいいじゃん!」


「す、すみません、あまりにツッコミどころが多すぎて、一瞬頭が真っ白に……」


「ミミちゃん!?」


 ツッコミどころを用意したつもりじゃないんだけども。

 いや、まぁ、よくよく考えてみると自分でも多少話を盛ったかなって思うけど、あたしだって少しぐらいは色気があるし、別にそこまでだらしないイメージがあるわけでもないはず。


「あんたが色気の塊なら、幼稚園児ですら色気を振りまきながら生きてることになるわよ」


「エリナ先輩!?」


 いくらなんでも、幼稚園児が色気を振りまけるわけがない。

 ということはつまり、あたしが色気の塊である可能性は、ほんのわずかばかりも存在しないということ?


「ところで、ミミとのコラボだけど、配信が終わった後もしばらく話してたのよね」


「はい。配信した時間と同じぐらい、ずっとおしゃべりしてました」


「えっ、そうなの?」


 もしかしてあたしの魅力について語り合ってた? という言葉が口から出そうになったけど、どうにか寸でのところで飲み込んだ。


「調子に乗りそうだからあんまり言いたくないけど、ユニコの話題で盛り上がってたわ」


「そうですね、全体の八割ぐらいユニコちゃんのことを話してたかもしれません」


「ホントに!? えっ、なになに? 二人ともあたしのこと大好きじゃん! えへへ、照れちゃうな~っ」


『めちゃくちゃ浮かれてる』

『一周回ってかわいい』

『ちょっとムカつくけどかわいい』


 リスナーさんたちのコメントに若干トゲを感じるけど、かわいいって言ってくれてるから今回は見逃してあげよう。


「それで、どんなこと話してたの?」


「ミミから、ユニコがプリンをおいしそうに食べる姿がかわいいとか、寝起きのユニコがふにゃふにゃしててかわいいとか、そういうのろけ話を聞かされたのよ」


『てぇてぇ』

『てぇてぇ』

『子供の話かと錯覚するけどとにかくてぇてぇ』

『そののろけ話なら延々聞いていたいですね』


「ほうほう、なるほどね~」


 そっかぁ、ミミちゃんがのろけ話をねぇ。

 声色にも表れてしまうぐらい、顔がニヤニヤしてしまう。


「酔っていたとはいえ、長々と付き合わせてしまって申し訳ありませんでした」


「気にしなくていいわよ。むしろいろいろ聞けて楽しかったし、お礼を言いたいぐらいだわ」


 気を遣ってくれたのかとも思ったけど、あたしとミミちゃんの写真を撮っていた時の様子から考えると、エリナ先輩はミミちゃんが語ったというのろけ話を本当に楽しんでくれたのだろう。


***


「――まだまだ話したいけど、さすがにもうそろそろお開きにしよっか」


 配信開始からすでに四時間が経過しており、コラボとはいえ雑談配信にしては相当な長尺だ。

 朝から学校や仕事がある人も多いだろうし、この辺りが頃合いだろう。


「リスナーのみなさん、今日はこんな時間までお付き合いいただき、ありがとうございましたっ」


「今日は楽しかったわ。ユニコ、ミミ、また誘いなさいよね」


 ミミちゃんとエリナ先輩から一言ずつ貰い、最後にみんなで声をそろえてあいさつを告げて配信を終了する。

 次にこのメンツで集まることがあったら、レースゲームやパーティーゲームで対戦するのも面白そうだし、勇気を出してホラーゲームの実況というのもいいかもしれない。

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