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35話 三人でコラボ②

 配信開始から三十分ほど、本日の趣旨とは関係のないトークで盛り上がったあたしたち。

 用意しておいたオレンジジュースで適度にのどを潤わせつつ、キリのいいところで話題を切り替える。


「そろそろエリナ先輩がうちに泊まった話をしよっか。あっ、その前に……あたしとエリナ先輩のオフコラボ配信見てくれた人って、どのぐらいいるのかな?」


 リスナーさんたちに質問すると、すぐさまコメントで答えてくれた。

 生で見たという人、アーカイブで見たという人、切り抜き動画を見たという人がほとんど。

 中にはあの配信のアーカイブを毎日何回もリピートしているという人までいて、配信者として嬉しい限りだ。

 まだ見ていないという人も、この配信が終わったら見ると言ってくれている。


「オフコラボの後にわたしも混ぜてもらって、三人で一緒に晩ごはんを食べたんですよ」


「あそこのスーパーで買ったお刺身、お手頃価格だったのにすごくおいしかったわ」


「割引されてたお惣菜もおいしかった!」


『楽しそう』

『想像すると微笑ましい』

『刺身いいなー』


「エリナ先輩、マグロにわさび付けすぎて泣いてたよね~」


「は、はぁ? 幻覚でも見たんじゃないの? アタシはそんな程度で泣くようなお子様じゃないわよ」


「あと、イカを食べた時も同じように泣いてました」


「そっ、それはわさびが効きすぎたのが悪いのよ! ちゃんと控え目にし――あっ!?」


 エリナ先輩はなにかに気付き、慌てて言葉を止める。

 しかし、時すでに遅し。


『エリナちゃんかわいい』

『もうごまかせないね』

『イカは味が淡泊だから仕方ない』

『わさびの加減って難しいよね』


「あははっ。エリナせんぱぁい、語るに落ちたね~」


「ユニコ、覚えてなさいよ……! 次に会ったら、おろしたての本わさびを大量に食べさせてやるんだから!」


 面白がってからかっていると、とんでもないお仕置きを宣告された。

 根が優しいエリナ先輩のことだから、きっと実行には移さないだろうけど……。


「晩ごはんの話はこれぐらいにして、次はみんなでシャワー浴びた話しようよ」


 本気か冗談か確認するのも怖かったので、無理やり話題を変えることにした。


『みんなでシャワー!?』

『それ本当に配信で話していいの?』

『賑やかで楽しそう』


 心配しているリスナーさんもいるけど、もちろん最低限守るべきラインはわきまえている。

 例えば、あたしがエリナ先輩の前でこれ見よがしにミミちゃんのおっぱいを揉んだことについては、可能であれば伏せておくべきだろう。


「当然だけど普段は一人が当たり前だから、なかなか新鮮な体験で楽しかったわ」


「分かる! 旅行気分っていうか、ちょっとした非日常感があったよね!」


 あたしはたまにミミちゃんとお風呂に入ったり、場合によってはそのままエッチしちゃうこともあるけど、基本的に入浴は一人ずつ済ませる。


「みんなで洗いっこしたり、泡で遊んだりもしましたよね」


「したね~。シャンプーしてる最中に泡で猫耳作ったり、前髪を束ねて角っぽくしてみたり」


「思い返してみると、割と子供っぽいことで盛り上がってた気がするわ」


 あの日のことを思い出しながら特に印象的な出来事を話し、リスナーさんたちが気になることにも答えられる範囲で答えていく。

 お泊りのことを一通り話し終え、ミミちゃんとエリナ先輩の晩酌コラボに話題を移す頃には、そろそろ日付が変わろうかという時刻になっていた。

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