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224話 ヤンデレごっこの配信後

 配信を終えて間もなく、あたしは部屋から出た。

 トイレを済ませてからリビングに行き、ミミちゃんと合流してキッチンへ。

 先ほどの配信内で話していた通り、いまから晩ごはんのシチューを作る。

 市販のルーを使わずに作ることも多いけど、今回はありがたく頼らせてもらうことにした。

 材料を用意して、さっそく準備に取りかかる。


「ミミちゃんってヤンデレの才能あるよね~」


「そうですか? だとしても、喜べることなのか分からないですけど」


 あたしがヤンデレっぽいことを言ったりやったりしながらクラフトゲームをプレイする企画のラストに、ミミちゃんによるヤンデレムーブという予想外のオチが待っていた。

 しかも、隠し部屋を作ろうと考えていたあたしのさらに先を行く、落とし穴と地下室という二重の仕掛け。


「あの落とし穴とか地下室っていつの間に用意してたの?」


「ユニコちゃんが素材を集めてる時に、たまに拠点の予定地に戻ってこっそり掘ってました」


「そうだったんだ、全然気付かなかった!」


 ミミちゃんの視点が気になるから、後でアーカイブを確認しよう。


「突発のドッキリが成功してよかったです」


「最初からそういう企画だったって言っても納得できるぐらいの大成功だったよ~」


 二人で手分けして手際よく進めたおかげで、野菜を切るまでの工程はあっという間に終わった。

 続いてミミちゃんがコンロの前に立ち、あたしはそのサポートを務める。

 ほどよいタイミングで野菜や鶏肉を順次渡していき、用意した食材がすべて鍋の中に入ったらあとはもうミミちゃんに任せるのみ。

 ミミちゃんの料理姿をチラチラと横目で見ながら、洗い物を済ませておく。


「ミミちゃん、爪とか髪とか入れちゃダメだよ?」


「入れませんよ」


「まぁ、ミミちゃんのなら入ってても食べるけど」


「そんなの食べちゃダメです」


「愛情はいっぱい入れてくれていいからね~」


「それは鍋に収まりきらないぐらい入れておきます」


「やった!」


 誰かに話せばのろけだと断定されるような会話を繰り広げるあたしとミミちゃん。

 シチューを煮込んでいる間は手持ち無沙汰になりがちだけど、あたしたちはむしろこの時を待っていた。

 抱き合ったり触り合ったりキスしたり、配信中や調理中に我慢していたスキンシップをここぞとばかりに楽しむ。


「お腹空いてるけど、食べるのもうちょっと後でいいかも」


「わたしもです」


 食事よりもイチャイチャすることを優先してしまったあたしとミミちゃん。

 シチューの煮込み時間がルーの箱に記載されている目安を大幅に超えたのは言うまでもない。

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