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206話 粘土で遊ぶ!①

 テーブルにノートパソコンを置き、マイクとカメラの位置を調整。

 配信用に買っておいた粘土を引き出しから取り出し、それもテーブルへ。

 今日は手元の様子を映しながら、粘土を使って気ままに遊ぶ配信をする。

 大人になってから粘土に触る機会って、なかなかないよね。

 

「あっ、そうだ!」


 思い立つと同時に立ち上がり、あたしは部屋を飛び出した。


「ミミちゃんミミちゃん! 今日この後予定ある?」


 リビングに駆け込み、ソファでくつろぐミミちゃんの姿を確認するや否や予定の有無を訊ねる。


「ありませんけど……そんなに慌ててどうしたんですか? も、もしかして、部屋にゴキブリが出たとか」


 あまりにも勢いよく来たから、緊急事態なのかと思わせてしまったらしい。


「ううん、ゴキブリを一緒に退治してほしいってことじゃないよ。慌てて見えたかもしれないけど、急用ってわけでもないから安心して!」


 隣に座りつつそう説明すると、ミミちゃんは安心した様子でホッと胸を撫で下ろした。

 でも、もし部屋にゴキブリが出たら、確かにいまみたいに慌てて部屋を飛び出していたに違いない。

 それはさておき。


「よかったらコラボしない? 粘土を使おうと思ってて、せっかくだから一緒にどうかなって」


「わたしでよければ、ぜひ。粘土を触るのって久しぶりで、すごく楽しみですっ」


 というわけで、ミミちゃんとのオフコラボが急遽決定した。

 つい先日もオフコラボしたばかりだけど、前回はゲームで今回は粘土だから内容は大きく異なる。


「配信の準備は終わってるし、お菓子食べよ~っと」


「わたしも食べます。お茶淹れますね」


「今日は配信中に食べれないから、いまのうちにたくさん食べておかないとねっ」


「だからって食べ過ぎはダメですよ」


「は~い。足りなかったら、ミミちゃんのこと食べちゃおっかな~」


「ま、またそんなこと言って……」


 困ったようにつぶやくミミちゃんの横顔には、本人の意思に反してその本心が滲み出ていた。


「口元が緩んでるよ~、えいっ」


 ミミちゃんがなにも手に持っていないことをきちんと確かめてから、あたしは背後に回ってギュッと抱きしめる。


「きゃっ。お返しですっ」


 いきなり抱き着かれたミミちゃんは驚いて小さい悲鳴を漏らしたものの、すぐさま体をこちらに向け、そのままあたしを抱きしめた。

 おやつの準備をするはずが、気付けばハグをしていたあたしとミミちゃん。

 結局この後、おやつの準備を後回しにして配信開始ギリギリまでキッチンでイチャイチャしてしまった。

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