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190話 夏の大型コラボ!③

「待たせたわね、リスナーのみんな! 水中バレー大会を始めるわよ!」


「一回戦はユニコちゃんとミミちゃん対ネココちゃんとスノウちゃんだよー」


 シャテーニュ先輩が告げた通り、一回戦は二期生と三期生の対決だ。

 先輩たちは実況席に座り、映像で届けられない試合の様子をリスナーさんたちに伝えるという大役を担う。

 そして、この試合の勝者がその大役を引き継いで二回戦を実況する。


「勢いよく宣言しておいて悪いんだけど、いま準備運動してるところだからもう少し待ちなさい」


「準備運動はしっかりやらないとねー」


 二人のトークを聞きながら、試合に臨むメンバーは念入りに準備運動を行う。

 ちなみに、今日は全員が私物ではなく貸し出しのスク水を着ている。

 単に動きやすいというだけではなく、なんとなく学校行事っぽい雰囲気を味わえるという理由もあったりする。


「ところで、さっきからアタシたちの水着についてコメントしてる人が多い気がするんだけど」


「そだねー、見えないから気になるのも仕方ないよね」


「特別に教えてあげるわ。今日はアタシたち全員、漏れなくスク水よ。ファンアートを描いてくれると嬉しいけど、卑猥なのを描いたら調教部屋に閉じ込めるわよ!」


「閉じ込められるのって、エリナのリスナー的にはご褒美じゃない?」


「一理あるわね」


「エリナのリスナーっぽい人たちがコメントで肯定してるけど、それを見る前に納得してたよね」


「それだけアタシは豚共のことを理解してるってことよ」


「なのに豚って呼ぶんだねー」


「別に好き好んで呼んでるわけじゃないわよっ。むしろ呼ばされてると言った方が正しいわ」


「その辺について詳しく知りたい人は、エリナがデビューして間もない頃の配信を見てねー」


「宣伝してくれるのは嬉しいけど、初期の配信って恥ずかしいからあんまり見られたくないのよね……。あっ、なんだかんだ話してるうちに準備運動が終わったみたいよ」


 しっかりと準備運動を済ませたあたしたち四人は、タイミングを合わせて一斉にプールへ飛び込む。

 全身で水を感じてから立ち上がると、シャテーニュ先輩の声が聞こえてきた。


「おーっと、各選手一斉に飛び込んだー。実況解説のエリナさん、これにはどういう意図があると思いますか?」


「えっ、ちょっ、急に真面目な解説始めないでよ。えっと、そうね、特に深い意味があるわけじゃなく、ユニコがノリで言い出したってところだと思うわ。同じく実況解説を務めるシャテーニュさんの見解は?」


「ぷっ、ふふっ、しゃ、シャテーニュさんって……やっ、やめてよっ、急にさん付けとか……あははっ、おもしろすぎっ」


「アンタに合わせたのよ! ほら、アンタが変に反応するからコメント欄も草まみれになってるじゃない!」


「ご、ごめっ、なんか、ツボに……っ」


「ちょっとしたハプニングが起きたけど、一回戦を始めるわよ! シャテーニュ、アタシがルール説明してる間に深呼吸して息を整えておきなさい」


 こうしてエリナ先輩からリスナーさんに向けて、試合のルールが詳しく説明された。

 予行練習の時から大幅な変更はなく、勝利条件が三点先取というところも同じ。

 正直に言うと二人のトークをもっと聞いていたい気持ちもあるんだけど、ここからは試合に集中だ。


「ミミちゃん、頑張ろうねっ」


「はい、力を合わせて勝ちましょうっ」


「先輩たちを蹴散らして下克上するにゃ」


「簡単だよ、ボクとネココなら」


 あたしとミミちゃん、そして相対するネココちゃんとスノウちゃんも意気込みは充分。

 ケガをしないよう気を付けつつ、全力を尽くして戦おう。

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