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170話 夏っぽい企画に向けて⑤

「なんか賑やかだねー」


 ガチャリとドアノブを回す音と共に、シャテーニュ先輩が更衣室に現れた。


「シャテーニュ先輩、おはよ~っ。実は、エリナ先輩とスノウちゃんに貸し出し用水着の――」


 と、賑やかだった理由を説明し始めた矢先に、再び更衣室の扉が開く。

 まだここに顔を見せていないメンバーは一人、ネココちゃん。

 直後に予想通りの人物が更衣室に足を踏み入れ、一期生から三期生まで全員が集合した。


「ネココちゃんも来たことだし、改めて説明するよ~」


 あたしはシャテーニュ先輩とネココちゃんにここまでの出来事について話し、今日は配信しているつもりのテンションで過ごすという旨も伝える。


「なるほどにゃ。だったら、話す内容とかも気を付けた方がいいかにゃあ?」


「そこまで気にする必要はないと思うけど、ユニコだけはちょっと意識した方がいいかもしれないわね」


「えっ、あたしだけ!?」


 驚くあたしとは対照的に、他のみんなは当然のように納得した様子だった。

 言われてみれば今日に限定したとしても前科があるわけだし、この反応にもうなずける。

 あたしとミミちゃんが実は友達とか同期以上の関係で、毎日たくさんキスしてることとか、割と頻繁にエッチしてることなんかも、万が一にも配信中に話すわけにはいかない。

 正直なところリスナーさんたちなら優しく受け入れてくれそうな気もするけど、絶対に騒動にならないという保証はないわけだからね。


「分かった! 余計なことまで言わないように気を付ける!」


 あたしは拳をギュッと握り、固い決意を口にした。

 そうしている間にシャテーニュ先輩とネココちゃんが着替えを済ませ、全員でプールへと移動する。


「すっっっっごいにゃあ」


 自分たちのために用意されたプールの広さときれいさを目の当たりにして、初見のネココちゃんは驚きを隠せずにいた。


「それじゃあみんな、しっかり準備運動して、プールに飛び込もう!」


 拳を突き上げてそう言うと、みんなが「おーっ」と掛け声を上げてくれた。

 別に飛び込む必要はないって誰かからツッコまれると思ってたけど、プールに飛び込みたいという気持ちは全員一緒だったらしい。

 プールに飛び込む機会って滅多にないから、何気に貴重な体験だよね。

 あたしたちは逸る気持ちを抑えつつ、照明の光を反射してキラキラと光る水面を眺めながら念入りに準備運動を行った。

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