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154話 冗談かと思った驚愕の新設備②

 シャワーを浴びて心身共にリフレッシュしたあたしとミミちゃんは、スマホを手にしてソファへ腰を下ろした。


「それじゃ、みんなに連絡してみよ~」


 せっかくだからメンバーで集まって行きたいという話になったので、さっそくみんなに連絡を送る。

 思った以上にレスポンスが早く、十分と経たないうちに全員から返事が来た。

 エリナ先輩は友達と外出中、ネココちゃんは実家に帰省中、スノウちゃんは家族と外出中で、シャテーニュ先輩は一時間後でよければOK。

 予定の合うメンツで改めて連絡を交わし、集合時間を決める。


「集合場所は本社ビルの前だから、ゆっくり準備しても間に合うよねっ。ということで、ミミちゃんにイタズラしちゃうよ~っ!」


「なんでそうなるんですか!?」


 そして、ミミちゃんとイチャイチャしているうちに約束の時間が近付き、最低限の荷物だけ持って家を後にした。


「あっ。ミミちゃん、首筋と鎖骨のちょっと下にキスマークついてる」


「えっ?」


 ミミちゃんは慌てて手鏡を取り出して確認し、ポッと頬を赤らめた。


「細かいことは気にしな~い」


「細かくはないと思うんですけど」


「あっ、シャテーニュ先輩だ!」


 キスマークの件をうやむやにしつつシャテーニュ先輩と合流してビルに入り、たまたま通りがかったミミちゃんのマネージャーさんから地下プールについて大まかな説明を受けた。

 エレベーターを出てすぐのところで立ち止まり、下駄箱に靴を入れる。

 先ほど受けた説明について、ザッと頭の中で整理してみよう。

 エレベーターを背に立ち、左側の扉がトイレ。

 右手に見える扉は更衣室につながっていて、常に清潔な貸し出し水着が用意されているだけでなく、シャワールームが併設されているとのこと。

 長さ5mほどの廊下の突き当りに見える扉を開ければ、そこにプールがあるらしい。

 とても無料で利用していいとは思えないほど至れり尽くせりな環境に開いた口が塞がらない状態だけど、あたしたちは恐る恐る足を進めて廊下の奥へと向かった。

 新手のドッキリである可能性も頭に残しながら、勢いよく扉を開くと――


「ほ、ほんとにプールがある……」


 学校などで見かける25mプールが、いま目の前に存在している。

 透き通った水、ほのかに漂う塩素の香り、靴下越しにも感じるプールサイド特有のざらざらとした質感。

 けっこう本気でドッキリ企画の一種かと思っていた。

 疑ってごめんなさいと、今度きちんと謝ろう。

 それと同時に、最高という言葉では収まらないほど素敵すぎる設備を用意してくれたことへの感謝も伝えたい。


「やった~っ、プールだ~!」


「お、落ち着いてくださいっ」


「飛び込みたい気持ちは分かるけど、まずは水着に着替えないとねー」


 衝動に駆られて走り出したあたしを、ミミちゃんとシャテーニュ先輩が止めてくれた。

 ひとまずプールを後にして更衣室に移動したあたしたちは、そこで再び驚くことになる。

 更衣室の広さ自体は、一般的なプールと変わらない。

 ただし、他では絶対に有り得ないと断言できる要素を、あたしたちは確かに目撃した。

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